私は以前某メーカーで商品企画の仕事をしてきましたが、
自信と過信の違いについては注意してきました。
『私は今までこうやってきて成功してきたから今回もこの方法で大丈夫。』
これは過信。
『私は今までこうやってきてた、世の中はこうだったから受け入れられて成功した。
今回はこうやる。今の世の中はこういう風に受け止めるだろう。だから大丈夫。』
これは自信。
こういう風に本来の自信は因果関係が認知されているものです。
因果関係、すなわち、自分と相手の関係性の認識があるものです。
ここでいう相手とは人、時代、インフラ・・・色々あります。
これらの全てについて因果関係が認知されている必要はありませんが、
その人の中で何かしらの因果関係の認識とそれを考慮・分析した上で
『いける。』と判断していなければ自信とは言えません。
ところが、往々にして過信が自信と間違われる場合があります。
本来、自信は自分なりの因果関係分析の上で事を行い良い結果を得る、
それを何回か続けて初めて獲得するものですが、そうでない場合は過信です。
そして過信は前述のような特徴を持っています。
ですから、その人が持っているものが自信か過信かを見極めるには
因果関係が認知・分析がなされているかを問えばいいのです。
そしてそれが筋が通っているものであるならば自信だと言えます。
ここでは筋が正しいかどうかは問いません。
筋が正しいと思うかどうかは個人の主観ですし、
最終的には世に問うてみないと正しいかどうかの結論が出ないからです。
筋が通っているかどうかが問題です。
ちなみに、たま~に結果が出なくても自分が正しいという思いの元に
自信満々の人を見かけますが、これは自信があると言うより
信念があるという方が正しいでしょう。
自分の場合は経歴上、上述の自信を持つ為のパラメーターが
普通の人(事業に影響する企画経験のない人)に比べて多く
必要とするので慎重(もしくは自信が無い)ととられるのが嫌なところです。
自分自身の存在には自信を持っているんですがね。
だいたい、本当に自信のある人は多くを語らず『泰然自若』な感じです。
(→不安だから自信を口にする。自分や他人にいい聞かす。)
金持ちが自分を金持ちだと言わないように。
補足
・『なんとかなるさ』はその背景に因果関係を持っていなければ
楽天的となります。