ネットとリアル (その2) | うるし屋さんの独り言

うるし屋さんの独り言

杉本商店(杉本うるし/うるし工芸の杉本)のホームページ運営責任者が開設するブログ。
店のホームページでは書けない事(漆に関する経験則・実感など、ちょっと科学的とは
言いにくいかなと思う事を含む)をここでフランクに記述していきます。

たま~にネットとリアルで明白な齟齬に出会う時があります。
(例:女なのに男を装うとか。←こんなのは可愛い方。)
そこで、そういうのってどういう心理なのかなぁと思って考察してみました。
ちなみに、ここで論じるのはネットとリアルが密接に連携している場合

(これが圧倒的に第三者に迷惑を掛けるケースなので考察の対象にする。)で、
明示的にキャラクターを装っている場合、ネットとリアルが完全に分断されていて
ネットとリアルが連携しない場合、第三者にネットとリアルは別人格である事が

明示されている場合などネットとリアルが連携していない場合(類似の事象)は

考察の対象外です。


私自身はリアルの延長がネットと考えているのでこの問題(ネットとリアルが

密接に連携している場合で、ネットとリアルで明白な齟齬がある問題)をちゃんと

理解してネットやリアルに接しないと大変なことになると危惧した為の考察です。

この検証の場合、根本的な問題としてネットとリアルのどちらがより真実に近いか

という事が大事になりますが、一応、諸事情が背景にあるとしても

リアル=明示された現実=真実だと仮定します。


ネットとリアルで明白な齟齬が出てしまうのは、リアル=真実だとすると

車を運転する時に人格が変わるのと似ているのかもしれません。

運転をしていない時の自分が真実で運転中は潜在意識が現れてしまう

(心理的にリアルな状態)という感じでしょうか。

潜在意識で無いとするとネット虚言癖(とかいう病気?)になってしまうので

とりあえずそういう見方はここではしません。

   (→そういう人は病院に行って下さい。)

ここではあくまで潜在意識がネットで現れたと考えて考察を進めます。


そう考えた時に、ネットとリアルで明白な齟齬が出てしまう現象は
リアルの世界で抑圧されていたもの(潜在意識)などがネットの世界で

解放されるパターンだと考えられます。

(抑圧という大袈裟なもの無くても、軽く心に秘めたものも含みます。)

人間って他者の存在があるとそれに気を遣ったり、他者に対する複雑な心境が

原因で本心とはちょっと違った事を言ってしまう場合がありますよね。

でもネットの世界(厳密にはPCに相対していてリアルと隔離していると感じられる

状況にある個人)では誰憚る事無く自分を表出できるのではないでしょうか。

現実が自分の希望と異なれば異なる程、その欲求は強くなることが

想像できます。


この場合、ネットとリアルで明白な齟齬が出てしまう現象は

悪意あっての事では無いと考えられるけれど、

結果的にそれで迷惑を被る人がいるとすれば問題です。

迷惑を掛けた人には謝罪等の人として常識的な対応をするのは当然として、

この症状を発している人は自分の事もよくよく考なければなりません。

ネット上の自分(潜在意識)とリアルな自分を比較し、『実際のところ
自分はどうありたいのか?』をよくよく考えるべきです。

その上で『ありたい自分』に近づきたいのなら

それに向けてリアルの世界で行動をしなければなりません。

それをしなければいつまでたっても『現状の自分とありたい自分。』の落差に

悩み続け、ネットの世界で変身する事で欲求不満を紛らわすことしか

できない人生を送る事になってしまいます。


今日たまたまこのブログに出会い、上記の事に思い当たる節のある方、

今一度自分を振り返り、本当の自分を見つけて下さい。

そしてリアルの世界で本当の自分に近づく為に1歩を踏み出して下さい。

また、私の周りでそういう事に思い当たる方がいたら、門戸は開いています。

恐れずにリアルの世界で一歩を踏み出して下さい。

今、一歩を踏み出さないと後悔すると思いますよ。



参考

 以前に書いたブログ記事【真実を直視する力→素直に考える力】

   http://sugimotojapan.asablo.jp/blog/2008/11/11/3906618