村野瀬玲奈さんの記事。
以前なら、日本国民がお上に従順な心性なのは、ムラ社会の延長でクニ(時の政権)をとらえているから、と論じられていたかも。
2021/11/11
こういう問題の立て方と、「高福祉国家の北欧諸国の税金が高くても国民が納得しているのは、国民が政府を信用しているから」という議論は、相反することになりますね。
多分、議論の平面が違うので、日本の政府は信用できないけど北欧の政府は信用できる、って話ではないのでしょう。日本と北欧では政治参画への意識も違うだろうし、日本人がクニに感じる全体性に包摂されている感覚と、他の国の国民の政治権力への感じ方とも違いそう。
身もふたもなく言うと、日本では腐敗政治ってそんなに悪いことではなく、たまたま利権のおこぼれに預かれる立場でないのが残念だぐらいに、みんなが思っているとか。
どうなんでしょうね。中国の人に、「国民と政権は対立関係にある」って考え方をどう思いますか、って尋ねたら。
キョトンとするか。「言われなくてもわかっているよ」と内心思って、口では「政府は人民のためにあります」って公式論を言うか。
韓国の人にきいたら、「光州事件を体験してますから……」と言われて、逆に「日本ではどうです」と尋ねられたりして。
「ひょっとして東アジアでは『国民と政権は対立関係にある』って感覚はとぼしいんじゃないかな」って、玲奈さんのブログへコメントをつけに行くかな。
でも、韓国は、市民革命を経験したともいえるかな。