このところテレビを見ていたら、市橋容疑者のご両親てのがテレビに出てきて、逃走中は「早く自首して欲しい」、身柄拘束後は、「罪を償ってほしい」と話していました。「顔だししていいのかな、テレビは」とちょっと驚いた。
本人がモザイクや音声を変えるのをしなくていいといったのでしょうか。
だからといって、いいのかなあ。世の中には思いもかけない考え方をする者がいるから、後日に事件を誘発するようなことはないかな、と心配。
犯罪容疑者の親を見て、「大変だろうな」と思うのはごく一般の日本人の感じ方でしょう。この事件の被害者のお父さんが来日した時、「あそこまで育てた娘を。可哀そうに」と同情した人も多いでしょう。犯罪被害者の身うちも容疑者の家族も、自分がその身だったら大変だろうと思うのは、自然な人情です。
中には、嫌な事件に対する不快感、やり場のない怒りをむけるために、加害容疑者の身うちにまで、「育て方が悪いから」と八つ当たりすることもないわけではない。人間そんなにできたひとばかりではないから。
加害者は厳罰に、とか、「育て方が悪い」という人は、別にそれで自分が正義派になるとはおもってないでしょう。やりきれない感情の処理、（八つ当たり）なのだと思います。
今回の場合、そうした八つ当たりで、容疑者の家族が表に出てきた（テレビが放送した）ことについて、「逃げないで立派」と思わないで、「図々しい」と怒る人もいるかな、と思います。
他人を罰したい人は、なんかかんか理由をつけて憤るでしょうから。