「タカマサの気まぐれ時評」から、2月7日付け記事。
>以下、引用するのは、有名なブロガー『404 Blog Not Found 』による『負け犬の遠吠え』へのツッコミ。
という記事です。青字が引用。青字の中で太字が酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』からの引用のようです。
黒字はタカマサさんのコメント。タカマサさん文中の赤字は「404 Blog Not Found」さんからの引用ですね。
ここでこのタカマサさんのエントリーを紹介するのは、柳沢発言という時事問題よりも、女性嫌悪言説の幼稚さ、独善性を考えようということです。
ちょっとだけ引用。あとは元エントリーをお読みください。
はっきりいって、「「オタ夫が生身の女性に興味を持つようにし、ダレ夫に責任感を持たせ、ジョヒ夫に高望みをやめさせ、ブス夫にはもっと押しを勁くするよう指導し、ダメ夫のダメさを矯正する」のは、まさに女にしか出来ぬ仕事にして生き甲斐なのではないですか?
」とか、なにを、つごうのいいこといっているの?■「404 Blog Not Found」氏のいうような、「仕事ができる」「いい女」たちが、なんでそんなリスクだけたかくて、みかえりがいかにもちいさそうな「ボランティア」をかってでるわけ?■かのじょたちには、それこそ「仕事ができる」「いい男」とつきあうチャンスがたくさんあるだろうし、自虐的に「オタ夫…ダレ夫…ジョヒ夫…ブス夫」を「飼育」するのは、小説ネタ・ドラマ ネタにはなるだろうけど、不自然だろう。■最低でも「仕事ができなくても かわいい男」といった、「ヒモ」ないし「年下君」にふさわしい男性だろうって。■なにが かなしくて、「まさに女にしか出来ぬ仕事にして生き甲斐」などと、「難事業」「火中の栗」にてをだすわけ?(笑)
後半は晩婚化、少子化のデフレスパイラルの話になるんだけど、「みんななかよく」ブログでは、強者女性と弱者男性の出会いという話題が出ているから、この一見は軽妙に見えてべたっとオヤジ言説という「男論理」への批判は、なかなか興味深いものがあると思いました。
「まさに女にしか出来ぬ仕事にして生き甲斐」なんてきくと、
doxさんなら「あーあ、男版山谷えり子がウザイ説教をしてますよ」
fabriceさんなら「マイフェアレディのヒギンズ教授がUK男特有のマザコンのように、相手に変わって欲しいというのは幼児性なんですよね」
みたいに突っ込むんじゃないかな。
古来の女嫌い言説では、女性の性癖として「虚栄」「嫉妬」「意地悪」などを挙げたでしょうが、「ミエ妻に率直さを教え、ヤキモチ妻に心の広さを教え、イヤミ妻に柔和な心を育むのは、まさに男にしか出来ぬ仕事にして生き甲斐」と説いた例を知らない。
相手にのみ求め、自分は変わろうとしないというのでは、人間関係はうまくいかない、というのは永遠の真実かもしれない。女性が相手(男)にいろいろ注文つけるばかりではしょうがないよ、というのは凡庸な説教でも意味のあることでしょうが、こう偉そうに言って、実は「男の甘え」と突っ込まれるというのはトホホ度が高い。
ネタかもしれないけど、ネタというならネタならでは切り開けない地平というものも見えない。
というか、男の虚勢というのは常に甘えなのかなあと思わされました。
今日の格言、 「マッチョはえてしておしめをしているものだ」