投資を知ろう! 保有資産3億円のシロウト投資家・神田川トウシロウです。

とどまるところを知らぬ生成AI相場。ついに本命銘柄のエヌビディアが、時価総額で世界一になりました。それとともに、テーマ株投資に注目が集まっています。

テーマ株投資は、個人投資家に有効なのでしょうか。

結論的には、株で本気で勝ちたいなら、個人投資家はテーマ株投資とは距離を置いた方が良いと思います。

テーマ株投資には、当たれば大きな儲けが期待できる、1~2年で明確に勝敗が決まるので資金効率が良い、といったメリットがあります。

それは否定しませんが、デメリットもあります。

個人投資家にとって最大の問題点は、数あるテーマ候補が本格的なテーマになるかどうか、なかなかわからないということでしょう。

たとえば今回の生成AI相場。今となると近年まれに見る大テーマですが、2年前、いや1年前でも、エヌビディアと言われて「何それ?」という個人投資家が大半だったのではないでしょうか。たとえ半導体業界に勤務していたとしても、ここまでの大相場になるとは、誰も確信を持てなかったはずです。

他にも色々なテーマがある中、数年前に生成AI相場に賭けるというのは、大きな博打でした。博打を当てた人だけを見て、博打を高く評価するのは危険です。

と言うと、「数年前と言わず、昨年後半からエヌビディアを買っても、大きな儲けになった。上がり始めたのを確認してから買えば良い」という反論が出てきます。しかし、これは結果論。大テーマになると思って買って、買った時がピークだったということがよくあります。

テーマ株投資は、調査力があり、機動的に売買できるプロに適した投資法。個人投資家は手を出さない方が賢明です。