投資を知ろう! 保有資産3億円のシロウト投資家・神田川トウシロウです。

昨夜の外国為替市場で、円ドルは155円を突破しました。1990年6月以来、34年ぶりの円安水準です。

原因は、日銀が金融緩和の継続を表明している中、アメリカの利下げ期待が後退したこと。原因がはっきりしているなら対策すれば良いわけですが、これがなかなか難しい。

4月以降、植田和男日銀総裁は、早期の利上げに意欲を見せています。ただ、景気や住宅ローンへの影響、それよりも政府・日銀自身の財務悪化という影響もあり、実現は容易ではありません。為替介入しても投機筋に絶好の買い場を提供するだけで、ごく短期間の効果しか見込めないでしょう。

ということで、賃金上昇など経済の改善を確認して日銀が利上げに踏み切るまで、円安が当面続きそうです。

ところで、円安は輸出型製造業が多い日本株にはプラスだとされてきましたが、これだけ円安が進行しているのに、4月以降、逆に日経平均は調整しています。円安によるインフレで実質賃金が低下、景気が悪化したらスタグフレーションという国民経済への悪影響の方が市場から注目されているということでしょう。

個人的には、コアサテライト戦略のコアの方はNasdaq100(1545)とインドNifty50(1678)ですし(いずれも為替ヘッジなし)、プルデンシャル生命のドル建て年金保険をかなり持っているので、円安は資産にプラス。

なのですが、サテライトの個別株では、このまま沈みゆく日本に投資し続けて良いものか、ちょっと考え込んでしまいます。

今週末から大型連休。日本株の今後の方針をゆっくり考えてみようと思います。