投資を知ろう! 保有資産3億円のシロウト投資家・神田川トウシロウです。

3月に大規模金融緩和の修正を決めた日銀。植田和男総裁は、19日の記者会見で金利引き上げに意欲を示しました。

一般に、株と債券は投資対象として代替の関係にあり、金利上昇は株安・債券高を招きます。とくに日本では輸出型製造業の比重が高く、金利上昇→円高→株安という経路でも悪影響があります。

先週、日経平均が調整したのは一般に「中東情勢緊迫化によるもの」と説明されますが、世界の主要市場で東京市場が最も下落したのは、金利上昇への警戒感が影響しているのでしょう。

ということで、日経平均も高PERのグロース株が多い新興市場も、金融政策の不透明感が晴れるまで、厳しい展開が続きそうです。

ただ、金利が上昇するのは基本的に景気が良いから。日本も景気はしっかりしています。金融政策の方向性が定まったら、中長期的には株は上がっていく公算が高いでしょう。

金利のことは(植田総裁も含めて)誰にもわかりません。個人投資家は、金利・為替・株価の動きに一喜一憂せず、安くなったところで着実に買い進めるのが、長期的な財産形成につながると思います。