投資を知ろう! 保有資産3億円のシロウト投資家・神田川トウシロウです。

昨日の「意外と誤解されているリスクとリターンの関係」の続きです。

株式投資には色々なやり方がありますが、長期投資やデイトレードのリスクとリターンはどうなっているのでしょうか。

長期投資もデイトレードも大きく勝ったり負けたりなので、リスク(収益の振れ)は大きい。両方ともハイリスクです。

たまに「デイトレードはその日のうちに決済するのでリスクは小さい」と主張するデイトレーダーがいますが、これはアホ。1日0.1%という金額的には小さな負けでも、年率にすると365日を掛けて36.5%(単利)という大きな負けです。

問題はリターン。

長期投資では、基本的に株価が上がります。企業経営者は利益を上げ、株価を上げようと頑張るからです。もちろん、経営に失敗して株価が下落することもありますが、赤字の状態を長く続けられないので、平均ではプラスのリターンになります。長期投資は、ハイリスク・ハイリターンです。

一方、デイトレードの収益率は若干のマイナスです。短期的に株価は、ブラウン運動で酔っ払いの千鳥足のようにランダムウォークすることが知られています。不規則に上がったり下がったりで、短期の株価上昇率はゼロ%です。

自分は「勝った!」とガッツポーズしても別の誰かが同じ金額を負けているわけで、市場全体ではゼロサム、収益率はゼロ%です。ただし、売買手数料があるので、平均すると若干のマイナスになります。

デイトレードは、超ハイリスク・マイナスリターン。ギャンブルと同じです。

昨日、株式投資をハイリスク・ハイリターンの代表例としましたが、正確に言うと、ハイリスク・ハイリターンなのは「デイトレードなど短期投資を除く長期の株式投資」ということになります。

デイトレードなど短期投資は、ギャンブルと同じ。個人投資家は「やらない方が賢明」です(ただし、機関投資家は裁定取引などができるので、短期投資は大いにアリです)。