投資を知ろう! 保有資産3億円のシロウト投資家・神田川トウシロウです。

投資をしていると、嫌でも耳に入ってくるのがアナリストのコメント。

アナリストはマーケットについて色々な分析や予測を出しますが、過去の分析はともかく、未来の予測はほとんど当たりません。

たとえば、いま日経平均は史上最高値に迫っていますが、つい昨年暮れまで超強気派でも「38000円台に達するのは早くて2024年後半」としていました(私の知る限り)。

つまり、今回の日本株の暴騰をすべてのアナリストが予測できなかったわけです。

では、どうしてまったく当たらないアナリストがクビにならず、のうのうと仕事を続けていられるのでしょうか(「日経平均は2万7千円に下がる」と言い続けて四季報オンラインの記事担当をクビになった馬渕治好さんの例もありますが)。

クライアントである機関投資家は、アナリストの分析を重視していて、予想はそんなに重視していないからです。

つまり、機関投資家は、自分自身で投資の意思決定をするのであって、アナリストの予想にそのまま賭けるということはありません。アナリストの分析は、意思決定する際の判断材料の1つに過ぎません。

よくネット掲示板やSNSでは、アナリストに対する「ちっとも当たらない」「言いっぱなしで無責任だ」といった批判を目にします。

気持ちはわかりますが、アナリストを批判する人は、自分の判断で投資をしていないダメ投資家の証しと言えるかもしれません…。