投資を知ろう! 保有資産3億円のシロウト投資家・神田川トウシロウです。

伝説の投資家ジョン・テンプルトンの名言。

「強気相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のうちに育ち、楽観とともに成熟し、陶酔のなか消えていく(Bull markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism and die on euphoria.)」

東京市場は、いま疑いようがない強気相場ですが、さて、テンプルトンの名言だとどの位置でしょうか。

市場関係者のコメントを見ると、強気派・弱気派に分かれています。

強気派「懐疑から楽観に移るあたり。史上最高値(38915円)は単なる通過点で、まだまだ上がる」

弱気派「陶酔に近い状態、史上最高値まで行くかもしれないが、そろそろ下落に転じそう」

私自身は強気派と弱気派の中間で、「楽観から陶酔に差しかかるところ」と見ています。

ところで、今回の強気相場で大きな問題になるのは、いつ陶酔のピークが訪れるのか。

「それがわかれば苦労しない」と言われそうですが、有名な逸話として「靴磨きの少年」があります。

ジョセフ・P・ケネディ(ジョン・F・ケネディ米国大統領の父)は、ウォール街で働き株式投資で財を成して政界に進出した人物です。

ある日ケネディがウォール街で靴磨きの少年に靴を磨いてもらった時、少年から「〇〇社の株を買った方がいい」と勧められました。

株式投資とは縁のなさそうな靴磨きの少年が株の話をしていることに驚いたケネディは、近く株式市場が暴落するに違いないと判断し、保有株を全て売却しました。

そして、実際に大恐慌が起き(1929年10月)、靴磨きの少年のおかげでケネディは難を逃れることができたそうです。

なお、この逸話は、ケネディではなく相場師ジェシー・リバモアだという説やそもそも作り話ではないか、と疑う声もあるようです。

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