
感情地図ー心と身体を元気にする最高の方法
著者キャロル・ライトバーガー
直観医療者。
人格行動心理学、行動医学を専門とする。
直観医療における革新的リーダーであり、
性格や感情、心理、そして霊的エネルギーが
病気や人生の危機の根底にある理由について
人々の理解を深めることに従事している。
1981年に九死に一生を得る経験をしてから
人のオーラが見えるようになり、
身体の正常な機能を阻害しているエネルギー
が停滞している部位が特定できるようになる。
25年以上にわたってストレス、感情、性格が
身体の健康状態に与える影響について研究し
続けている。
本書の目的は
メディカル・インテュイティブ
(直観医療者ー人の病気をその人の
エネルギーの状態から直観的に読み取る
診断法をおこなう者)として25年間
おこなってきたプライベートセッションと
逆症療法(アロパシー。対症療法)を
おこなう医師らと一緒に働いた経験、
15年間にわたる魂、エネルギー体、
心と身体の相互関係についての研究、
インタビューや観察の結果を通して得た
病気と治癒についての知識を、
読者のみなさんと分かち合うことです。
論理的なアプローチと哲学的なアプローチの
両方を治癒のために役立て、
病気を引き起こす原因に対して多面的な
見方を提供できるように、
科学的知識と深遠な英知の融合を
試みたものです。
*病気は目に見えない
病気は人間の心理に深く横たわるもの
ー考え方、自分に対する感じ方、
ある一定の行動をとる理由、現実感、
自分で自分を治癒できると信じるか
どうかに影響を与える思考、感情、態度
信条、認識、コア・テーマのすべてに
関わっています。
病気は人生経験を写し出す鏡であり、
自分に対する感じ方が環境によっていかに
影響をうけているかをはっきりと表します。
その影響は身体だけでなく、心(マインド)、
エネルギー体、魂(ソウル)にまで及びます。
病気は魂、心、身体の結びつきを通して、
器官、腺、筋肉に蓄積されているマイナス
感情を持つエネルギーや、脊柱に隠されて
いる恐れ、信条の場所を明らかにします。
そこには目で見て気づく以上のことが
関与してきますから、身体の欲求に
対処するだけでなく、分離状態の原因と
なっている心についても考える必要が
あるのです。
精神、魂、エネルギー体の状態が改善
されなければ、肉体は心の内部に深く
根づいたもののいいなりになり続ける
のです。
*心と身体が分離状態にある
医療の歴史を通して、医師や学者達の
間では病因についての意見は一致しています。
彼らは病因をはっきりさせるにはその人の
すべてを治癒する必要があり、まず精神面の
治療から始めなくてはならない、
ということを知っていたのです。
ではなぜ病気に対する見方や診断と治療の
方法が、こんなにも変わってしまった
のでしょうか。
全人的でスピリチュアル的な見方から、
心と身体を分けて魂やその治癒力の存在を
認めない科学的な見方へと移行した理由は
何なのでしょうか。
それはおそらく、医療に対する意識が次の
ような分離の認識へと移ったからでしょう。
〇思考と感情の関係が、病気の発生、
特に免疫システムにダメージをあたえる
という重要なやくわりについて十分に
理解していない。
〇心を身体から切り離し、またこの2つを
魂からも分離させてる方法を学び、
このような分離が起きると肉体は活力を
失い、病気になりやすくなるということを
忘れてしまった。
〇思考、感情、態度、信条、認識、コア・
テーマ(あなた自身の核となる主題)を
含めたあらゆる病因を明確にしない限り
治癒はありえない、という事実への
見解を失った。
〇肉体をひとつのシステムと見る全人的な
見地ではなく、身体の各部位には関連性が
ないとする生化学的な見地から身体を
とらえるようになった。
〇病気と健康は一連のものであり、その差は
考え方の違いだけだということをわすれて
いる。
〇病気の目的を見過ごしている。
続く