ありがとう、杉村一樹(終) | そうべいのブログ

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「あと100万、100万円稼げばクラスが上がるしな・・・。」
「お~い、誰か併せてくれないか(調教・併せ馬)!」
「あの野郎、今日はやけに飛ばしてるな・・・。」
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2月15日の川崎競馬場から3月14日の小向トレーニングセンターでの取材、撮影もあっという間に一ヶ月が過ぎた。

最初は・・・
益田競馬場(廃止)から中津競馬場(廃止)、そして今の川崎競馬場へ”流れて来た”杉村。

何故、そこまでして騎手にこだわるのかっ!?
・・・なんて根拠なき愚問で興味を持っただけなんだが・・・
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今年で34歳、やる気になれば騎手以外の仕事も見つかるであろう。
万が一、落馬事故にあえば大変な事になる。
だが、騎手である!


「実はあまり苦労したって感じがないんですよね。もちろん、楽をして来たって事もないんですけどね。
騎手って言う仕事が好きでやってきただけなんですよ・・・。他に何も考えられないし、何もする気もないし
・・・。」
「つまらん質問だと思うけど、将来的に中央入りしようとか、海外の競馬にもチャレンジしてみたいとか・・・。
そ~ゆ~夢とか目標みたいなモノってあります・・・つまらん質問だけど・・・。」
”つまらんなら聞くなっ!”ってツッコまれそうな私、写真人。
「チャンスがあればなんでもやってみたいですね。ただ、具体的な目標や夢をなんてないですよ。
ただ毎日、馬に乗れれば幸せですからね。」

「杉村さん・・・アンタ・・・オレと同じ匂いがするぜっ!」

「・・・えっ、匂いですか・・・香水なんて使ってませんけど・・・。」
・・・いやっ・・・そ~ゆ~意味じゃなくって・・・。

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「こいつ、騎手やめてもする仕事がないんだろ・・・」
「多分、借金があって騎手をやめるにやめられないんだろうな・・・」
「そそのかせれて南関東に来たんだろうよ・・・」
なんていうのは傲慢なオッサンの発想

騎手が好きだから騎手をやる、それだけである。
また単なる”馬乗り”にはなりたくないのであろう・・・。


荒尾競馬場の廃止が正式に決まり、北海道の”某大手”育成場からスタッフ募集のオファーがあったという。
「中央競馬所属の競争馬の育成場だと、九州の競馬場で騎手をするより条件はいいんじゃないですか?!
給料の面でも、保証の面でも、休暇の面でも・・・。何より”某大手”だといずれは中央競馬G1レースの口取りにも参加できたりして・・・。けっして悪い話じゃなかったんじゃないですか!?」
「荒尾の騎手、7人が行きましたよ・・・北海道で調教手として・・・。ボクも彼らと一緒に北海道の育成場を見学に行ったんですけどね・・・。その時点で川崎競馬場の話があったので見に行っただけです。あくまでも”騎手”としてですかね・・・。」
「杉村さんくらいの腕があればいずれは”某大手育成場”の場長とかマネージャーとかいくらでも道は開けそうな
気がするんですけどね・・・。やはり騎手の道ですか・・・。」
「騎手の道です(笑)」

競馬カメラマンの世界でも衰退する競馬メディアに愛想をつかして”大手法人クラブ”の”写真屋”に成り下がった者も少なくないけど・・・。
それでも収入は安定するので、ビンボ~な私、写真人はえらそうな事はいえない


確かに育成牧場の仕事も魅力的で競走馬を自分で育てて行くっていう夢がある。
でも、競馬場で騎手をしていると数は少ないが地方競馬に訪れてくれるファンに夢を与えられる。
失敗すれば思いっきり野次られるし、上手く騎乗すればそれなりに褒めてもらえる。
そのライブ感がたまらないのではなかろうか・・・。
「う~ん・・・ファンは意識しますよ。特に地方競馬のファンの皆さんって騎手の動きを良く見てますからね。
失敗したレースの後のパドックなんて怖いですよ・・・調教師や馬主さんよりね・・・(笑)」
地方競馬はそのほとんどが一周1200~1400メートルという小回り競馬。
スタンド自体もこじんまりとしているのでファンとの距離はかなり近い。
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文字数に制限のある雑誌等の取材と違い、あれやこれや話をしているうちに本当に競馬が好きなんだな・・・
という当たり前の事に気付く。
まっ、それしかないのだろうけど・・・杉村の場合・・・。
だから話を長々聞くより多くの写真を撮っておこうと思った。
話は”より突っ込んで杉村の人間性を出す”・・・なんていうよりほとんど世間話
同じ歳くらいだったらもっと盛り上がったに違いないのだが・・・。
若者はファンも含め取材も少ない・・・オッサンだらけの地方競馬・・・かっ!?


「いやぁ~楽しいお話・・・お忙しいところありがとうございました。これかも応援しますのでがんばってくださいね。
あっ、そうだ・・・最後の写真を撮らせて頂きますか。」
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何か競馬雑誌風


今回、このつたないブログのために多くの方々にお世話になった事、この場を借りて感謝いたします。
特にあれこれ川崎競馬場、小向トレーニングセンターではお忙しい中、お話してくださった佐藤博紀騎手(写真左)には感謝です。

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何かブログ風


”紙媒体”より”Web媒体”の可能性を求めて、このようなチンケなブログの記事にお付き合いしてくださった、数少ない私、写真人のファンの皆様にも感謝です。



さて・・・次はどこへ行こうかな・・・。

福山競馬場あたりかなりシュールなイメージが撮影できそうで楽しみなんだが・・・。

あっ!

ついに今年も”ペーパーオーナーゲーム(POG)”の季節・・・。
来週から”牧場撮影ロード”が始まる。朝の早い時間を見計らって門別競馬場の調教でも覗いてみようかなっ!?

その前に新装・中京競馬場での高松宮記念が先かっ!?
はぁ~~~また死ぬほどカメラマンが大挙してくるんだろうな・・・掲載するあてもなく・・・。
こ~ゆ~ギャップの繰り返しが明日への活力になるのである!!


―了―