小雨降る夜のいわき市(いわき市 四倉) | そうべいのブログ

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そもそも、このいわき市を訪ねるきっかけとなったのが・・・震災の前の週、いわき出身・・・美人のT子とデートしたのがきっかけ・・・ではないっ、地震、津波の被害以上に風評被害に悩まされていると言う事だった。
・・・あとは連日、ニュースで流れる原発事故・・・どちらも目に見えない災害(or人災)である。

震災の直接的被害を受けなかった方々も被災者となっている。まぁ~広い意味では日本国民全員が被災者と言えない事もないが・・・。

"風評"・・・簡単に言えば、”噂(流言)”・・・って事なのであろうが(間違っていたらスミマセン)、
被災地からではなく、”受け身的な生活を”を虐げられている都心部に住んでいる人からの発信が多いような・・・。
って、あくまでも私、写真人の感覚ですよ、感覚!詳しいデーターがあれば良いのだが・・・。

「いずれ関東地方も大変な事になりますよ!」

・・・なんて、今まで都心で”平和ボケ生活”を送っていた人間ほどそんな事ばかり言うが、本当にそうなるとし
たら何も今からジタバタしても仕方ない。せっかくなら一日でも長く平穏な日々を過ごした方が良いに決まって
いる。”いよいよかっ!”と言う時に一気に動けば良いのだっ!・・・サバイバルの常として、普段オロオロしている人間ほどいざという時には、真っ先にパニックに陥り身を滅ぼす。
普段から冷静な人間ほど、いざという時に素早く適確な行動に移れる。

まぁ~私、写真人の場合はアホなので何も考えていないのだが・・・。

毎週元気な関西に行き、たまに九州の実家の親と話したりしていると計画停電や放射能物質の事などつい忘れてしまう・・・。
今回の原発事故処理・・・町や地域が元の状態に戻るまでン十年かかると言われている。
・・・私、写真人の身の回りで、今回の原発事故でオロオロしている人間がいるとしたら、完全に事故処理が終
わるまで向うン十年もオロオロするのだろうか・・・・。疲れるだろうな・・・残りの人生・・・元気に生きる方が良いに決まっているのに・・・。

まぁ~良い・・・そ~ゆ~人間ほどマスコミ報道が大人しくなれば、原発事故の話なんてしなくなるのだろうけど・
・・。被災者&被害者の方々はこれから先、嫌でもン十年と向き合わねばならないのに・・・。

「お父ちゃん、雨に濡れると放射能で危ないんだよね!
・・・どこからこんな情報を仕入れてきたのかっ・・・長男・11歳牡馬よ!!
良しっ!我が子だけには事実を伝えねば!
いわき市に行った日の天気予報は”晴れのち雨”。絶好の撮影日和・・・って、競馬の撮影では最悪・・・。


晴れの日の昼間。
いわき市の中心部はわが町同様、平穏である。
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海岸部の被害を忘れてしまうほど・・・。フツ~に人々は働き動いている。
・・・今、この町でヒマに動いているのはチョォ~ヒマ人な私、写真人くらい
ショッピングセンターもフツ~に営業しているし、お客さんもいる。
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がっ!・・・いわきの夜は早い・・・。
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個人経営の飲食店は早々とシャッターをおろし、スーパーマーケット等の大型店も夕方には閉店。
夜開いているお店と言えば、コンビニとモスバーガーくらい・・・。
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マクドナルドは閉店(一部店舗休業中)だがモスバーガーは夜でも営業している。
・・・何故かいわきはモスバーガーが多い???
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とっ、小雨が降り始めた。

 バイク用の防水ジャケットを着ているのでこの程度の雨はへっちゃら。・・・帽子をかぶっているが、防水で
はない・・・不謹慎だが万が一放射線物質でこれ以上頭の毛が薄くなったらどうしよう

国道6号線を北上する。
昼間の車の交通量がウソのように静かな国道に変わる。中心部を抜け5分も走るとほとんどすれ違う車はいない
・・・。

とっ、町一帯がヤミとなる・・・。
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いわき市ってそんな田舎じゃ~ないはずなのに・・・それもそのはず・・・、国道沿いには家々の並んでいるが、家の照明は全て消えており家人が誰もいない様子・・・。十軒に一軒くらいの割合で家の明かりがついている。
・・・単なる外出ではないだろう・・・・皆、避難してしまったのかっ・・・。

・・・津波の影響かっ・・・消防署も機能を果たせなくなったせいで避難している・・・。
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四倉の港に近づいた所で通行止め。
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この辺りは屋内退避圏外のはずだが・・・。よく見てみると津波の影響で一部通行止めになっているようだ(3
月31日現在・国道6号線いわき市四倉港周辺)。

仕方なく迂回して国道6号線に戻る。時間は夜の9時過ぎ・・・普段なら長距離輸送のトラックがガンガン走っているだろうが・・・。国道沿いは完全に真っ暗ヤミ!家や商店、駅もすべて照明が落ちている。計画停電かと思ってしまうほど・・・。停電ではないと思うのは信号機だけが不気味に作動しているからだ・・・。写真も撮れない・・・。

 四倉から10分ほど北へ車を走らせた所で、ヤミ夜に洸々と光る赤い光・・・警察&自衛隊の検問所である。

「今晩は、お疲れ様です!」
元気にこちらから声をかける。このような緊急事態の場合、福島県外から数多く応援部隊の警察官、自衛官が来ている事が多い。馴れ馴れしくするのは相手に舐められないためである。
「今晩は!何か御用ですか?」
イントネーションが東北地方ではない。聞けば福岡県警から応援に来たという。
「この先が30キロの屋内退避圏内ですよね・・・。入る事は可能ですかね・・・?」
不可能承知で尋ねてみる。
「すみません・・・現在は 防犯、治安上に事情で住民の方以外は立ち入り禁止なんですよね・・・。
このようなビラを配ってご協力していただいているんですよ・・・。」
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う~~~ん・・・やはり無理か・・・。
でも、女性といっしょでダメッ!と言われると、ますますアタックしたくなる・・・。

国道は”ガード”が固そうなので県道を走る。海沿いの国道6号線をはずれると内陸への山道となる。
信号は稼動しているが走っている車はいない・・・。山間なので民家も少ない・・・。
外は雨・・・ガソリンスタンドもない・・・。万が一、ここで車がガス欠になったらどうしよう・・・とガソリンメーターを見る・・・四分の三ほど入っていた・・・ホッ!・・・でも、車が故障したら・・・ゾッ!
携帯電話の電波状況を見る・・・電波は入るようだ・・・大丈夫・・・。・・・でも・・・さっきの消防署・・・誰もいなかったなっ・・・


とっ!

こんなところにコンビニが!
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しかもお客さんがいるし・・・なぁ~んだ・・・。
ちょっとコーヒーブレイク・・・時間は夜の10時・・・。この分だと検問もなく入れそうだ・・・。県道を走って正解!

がっ!

コンビニの角を曲がったところで検問!
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う~~ん・・・日本の警察の組織力・・・恐るべしっ!

ここまでである・・・ジ・エンド!

小雨が降っていたが傘もささず、カッパも着ず、カメラ&レンズも雨ざらし・・・。
福島第一原発から約33キロの地点。

自宅に帰り長男・11歳牡馬にこの写真を見せる。
「・・・お父ちゃんはギリギリまで原発の近く(・・・といっても33キロだけど・・・)に行って傘もささずに写真を撮ってきたぞっ!・・・ほれっ、お父ちゃん・・・何ともないだろ!」
「お父ちゃん・・・何ともないのっ!?」
「ピンピンしてるぞっ!元気だろっ。ホレホレ(スクワットを披露する)。・・・だが、万が一体調が悪くなったら、原発事故のせいだ・・・。そうなったらお父ちゃんは体を張って原発反対を訴えるぞっ!お前はこの写真を証拠に東京電力から慰謝料をもらってくれっ・・・」
「わかったよっ、お父ちゃん!}
・・・実は・・・こ~ゆ~のが”風評被害”に結びつくような

今回、気付いたのが福島第一原発から200キロ圏内(安全区域)はギリギリ東京都が含まれていない。
埼玉、千葉、東京が交わる辺りが200キロ圏内・・・。

最悪の場合、放射能が漏れたとすると200キロ圏内に放射能が到達する時間は8時間だという(天候等に左右される)。
ここまで緻密に計画して作った原子力発電所・・・。
・・・事故処理で生コン車や静岡・清水港にある人口浮島を使って核燃料等を冷却するとは・・・
事故処理のための道具はないのか・・・そりゃ~国民全員が不安になるのは仕方ないっ!!



★注意★

ここの記載されている写真と本文は関係ありません。
また、個々の発言についてもあくまでも地元個人の方々意見であり、
私、写真人の意見&いわき市民全体の意見ではないという事です。

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