・・・以前、安否の確認が取れていない状態・・・。
義母は8人兄弟・・・皆元気に暮らしていた。叔父にあたる弟さんが千葉に住んでいる・・・無事が確認された。
残りの6人は皆、宮城県。当然、それぞれには家族があり親戚まで含めると100人近くになるのではなかろうか!?
・・・全く連絡が取れていない状況・・・。
「弟の嫁の実家は漁村(歌津町)で民宿をやってるんだけど、全部なくなっちゃってるわね・・・。
・・・・・・皆・・・・・・ダメなんじゃないかしゃら・・・・・・。テレビではあまり南三陸町の映像はないし・・・。
あんな津波がきたら生きてるほうが奇跡でしょ・・・・・・30分で到達したって言うし・・・・・・。
歌津小学校に避難してるのだろうけどね・・・それだってどうなっている事やら・・・。」
義母はいつも自宅でラジオを聴きながら家事をこなしている。
テレビをつけるのは食事の時と寝る前くらいか・・・。もちろん、他にネット環境はない・・・。
ある民放は南三陸町からしきりに中継をしているのだが、NHKしか見ない義母は知る良しがない。
落ち込む義母に「歌津は海のそばが小高い丘なので何とか逃げることはできますよ・・・・。」
と励ますが・・・
”大丈夫、皆元気で必死にやってますよ!”
・・・なんて根拠なき、自信なき、薄っぺらい言葉はかけない・・・現実に義母が喜ぶ言葉は・・・
「皆、元気でやっているようですよ!」って言葉だろうから・・・。
Webで歌津の被害状況を空撮した写真が落ちていた。

画面右端の写真が切れている付近が義母の実家やが住んでいた付近なのでが、どの程度の被害なのか詳細はこの空撮写真では感じ取れない・・・。かろうじて歌津小学校は大丈夫だったようである。
校庭に結構な数の車が止まっているのがわかる。
義母曰く「この辺の人は津波の怖さを知っているからね・・・。でも今回みたいな大きくて早い津波は経験がないから・・・」と肩を落としていた・・・。
ただ、町にかかっていた橋が崩壊したといういより、めちゃくちゃに壊れている。まるで子供が模型の橋を壊したような状態・・・津波のすさまじさを物語っている・・・。
私、写真人・・・めちゃくちゃになった自室(神奈川西部震度5弱)にいたのだが、とっさに三陸沖地震だと思った。すぐにパソコンのテレビを立ち上げる。やはり三陸沖が震源。
その後、生中継で仙台市・若林区・荒浜の中継をある民放でライブで見た。
すさまじい津波・・・というより大洪水と言ったほうが正しいかも知れない。
家々を飲み込んで行き、田畑の土なのか、海の土砂なのか・・・黒ずんだ水の壁が町を飲み込む。
町に流れる名取川を猛烈な勢いで逆流する津波。その模様を中継のヘリコプターが映し出していた。
名取川にかかる仙台東部有料道路の橋、盛り上がった橋の入り口で避難すべく待機していた大型トラックが2台・・・・ドライバーはいずれも車の上に上がっている。
名取川の土手周辺は田畑が並ぶ。有料道路から降りた車や県道を走る車が皆、津波から逃げようとしている。
一車線の道路の交差点・・・車がスムーズに進まない・・・。良く見てみると畑の中を走っている人もいた・・・。
津波は有料道路が敷かれている盛土を難なく乗り越え逃げまとう人たちに襲い掛かる。
交差点で立ち往生している車たちが一瞬にして流されていた・・・。
とっ、そこで名取川を逆流して土手のを氾濫している津波へカメラがフォーカス。
放送倫理なのか、被害者への人権配慮なのかわからないが逃げ送れて津波に飲み込まれる瞬間でカメラは他の場所を映していた・・・(マスコミ報道、豊田商事事件、日航御巣鷹山事故、阪神淡路大震災等の教訓)。
その後、何度もこの映像がニュース等で流れるが、人が運転している車や走って逃げている人が津波に飲み込まれる瞬間は編集でカットされていた・・・。
津波の恐怖の一部始終をライブで見てしまった私、写真人・・・。
いままで最も怖い存在はカミサン(=神さん)だったが、それ以上だった・・・。
こんな恐ろしい映像を義母が見ていたら卒倒していたかも知れない・・・。
以後、津波の瞬間のVTR(=かなり編集されているとみる、特に被害者が映っているもの)を何度も見るが、
そのたびに若林区の津波の映像が頭をよぎる。あの2トン車を運転していたドライバーや、橋の下で待機していた大型トラックのドライバーは無事だったのであろうか・・・。走って逃げていた人は・・・。
私、写真人のブログに”ようかん先生の釣り日記”というブログの書庫があるが、当分釣には行けそうもない・・・。

ヒマさえあれば近所の川へ同級生と釣りに出かける長男・11歳牡馬(写真は次男・6歳牡馬)。
・・・私、写真人・・・子供たちと一緒に海釣りには行く事はないだろう・・・。
”ライフジャケットをしていれば安全”なんていうのは安っぽい安心でしかない・・・今回の津波だと・・・。
まだまだ海の水温の低い東北地方だが、三陸沖は丘釣り、船釣りをふくめ格好の釣り場である。
楽しいはずの釣りをしていて被害にあわれた方々にお悔やみを申し上げます。