馬主はマヤノトップガンで有名な田所さん(奥様)、厩舎は美浦の武市厩舎所属。
先日の6日、日曜日の4歳上500万下・芝1600mに出走していた。
もちろん、平場レースの馬券はほとんど買わない私、写真人だが新聞くらいはさらっと目を通す。
この馬・・・この時期としては珍しく三連闘目のレースなのである!
しかも、三走前は1月30日・・・5週間で4回走る事になるのだっ!
・・・これには有名な”某南関東のT調教師(連闘でチョォ~有名!)”もビックリッ!
マヤノマヤちゃん・・・去年の夏には1000万下から500万下に降級しているにもかかわらず、500万下を使ったのは6月の函館だけ・・・その後はすべて1000万下を使っている。
逃げて14~1600mで8戦して3着2回・・・惨敗はない・・・。
何で連闘なのだろう???・・・もちろん、勝負なのであろうが・・・。
・・・まさか・・・馬主、厩舎の経営難で出走手当て狙いとか・・・まさかである・・・
でも、私、写真人の疑問と心配をよそにかわいいマヤノマヤちゃんは元気一杯!
2月、初めての関西(=京都競馬場)への輸送で馬体重は減っていたが、その後は元気を取り戻したかのように・・・476キロ→484キロ→そして当日プラス6キロの490キロで出走してきた。
すこぶる調子は良さそう・・・応援馬券で単複を100円ずつ買う。
逃げが身上のマヤノマヤちゃん・・・今回はちと先行する馬が多いが2枠に入ったのでチャンスありと見た。
レースはキッチリ、ハナを切る・・・2番手の松岡クン騎乗のコスモサイキックが少々付きまとっていたが・・・

直線を向いてもマヤノマヤちゃん先頭・・・4コーナーでちょっとぎこちないそぶりを見せていた・・・。

ここは大絶叫ゾーンであるっ、”行けっ、行けっ、マヤちゃん!!”
・・・2番手でしぶとい競馬をしていた松岡クンが責めてくる・・・
「オラオラッ、一気に抜き去るぞいっ!」といわんばかりの追い方・・・。

こうなるとかわいい牝馬のマヤちゃんはちと不利のような・・・。
でも次の瞬間、松岡クンもビックリ・・・「ゲッ、外の内田さんが来ちゃったよ・・・ヤバッ!」・・・懸命に追う。

「くそぉ~負けるもんかっ、東京の不調は中山で取り返すぞぉ~~~!!」と気合満点の松岡クン・・・。
桜の花びらのようなかわいい流星が遠くなって行き、マヤちゃんは徐々に馬群の中へ消えてゆく・・・



最後は内田騎乗のラインジェシカが1着。松岡クン3着・・・マヤちゃん5着・・・

マヤちゃん、三連闘にもかかわらず良くがんばった!
だがっ!
心配は消えたが疑問は残る・・・武市調教師に話しを聞かねば!!
検量室から足早に立ち去ろうとする武市さんに声をかける。
「武市さぁ~ん!」
「あっ、ビックリした、今、競馬番組表を見ようと思ってたんですよ・・・」
「競馬番組???まさかっ、また連闘だなんて・・・・(=”鬼”・・・私、写真人・・・心の叫び・・・)」
「来週は阪神で500万下、1600mがあるんですけどね・・・さすがにちょっと休養しますよ・・・」
そりゃ~そうだ・・・連闘で阪神なんか使ったらマヤちゃん・・・おかしくなってしまう・・・。
「今日で三連闘ですよね・・・馬体はプラス6キロで良く見えましたけど・・・。何で連闘なんですかっ!?
しかも昇級になる1000万下を使ってましたよね・・・。」
「この馬は1400から1600戦が一番合うんだよね。でも500万下のレースとなるとこの時期、一開催に一鞍しかない。1000万下だと2,3鞍あるからね・・・。あくまでも馬の適正を考えての出走なんですよ。」
「あるへそ・・・では連闘は???”馬にやさしい武市さん”というイメージがあったんですけど、実はめちゃくちゃ怖い調教師だったりして・・・

「あはははっ、まさかっ・・・。京都を使ったんですけど、初の長距離輸送って事もあったのか、馬体重が減ってね・・・。馬場もあまり良くなかったし・・・。でも厩舎に帰ってきたらガラっと馬が変わってきたからね・・・。逃げ馬で小回りが合うので中山を使う事にしたんですよ。そしたら3着でしょ、がんばってくれましたよ。でも、体調がさらに良くなってきたので、”まだいける”と踏んで自己条件の今日のレースを使う事にしたんですよ・・・。」
「今日は残念でしたね・・・最後で抜かれちゃて・・・。2番手の松岡クンしぶとかったですよね!4コーナーで
ちょっと吉田豊大先生が気合を入れるようなシーンがあったんですけどね・・・。バテてはいないですよね・・・。」
「あっ、あれね・・・。実はこの馬、たまにコーナーで外から被せられると手前(=軸足を変える事)をスムーズに変えられないんですよ・・・。だから豊もちょっとあせって追ったんじゃないかなっ!?」
「あっ、それで・・・。もう少しリードしとけば良かったんでしょうけど、これ以上ペースが上がると最後バテバテになりますもんね・・・。”松岡クンが楽に行かせてくれたらなぁ~”なんて思ってましたよ・・・。」
ちょっと間を置いて武市さん・・・
「松岡ねぇ・・・実は松岡、この馬に4走前に乗った事あるんですよ・・・。やられましたね・・・(笑
・・・オーナーがお気に入りの馬でもあるので今日の写真、良かったら頂けますか!?
オーナーも喜ぶと思いますよ・・・。」
「お安い御用でございますですよっ、喜んで!!」
と相変わらず”男芸者”の私、写真人!!
「でっ、来週の阪神も使うんですかっ!?」
「まさかっ(笑)自己条件だと1600は5週間先なのでちょっとお休みですかね。馬の体調が良いので次回までにまたキッチリ仕上げて出走しますよ。」
連闘でレースを使うには必ず訳がある。
もし、連闘をしてきた馬がいたなら、携帯電話のメモ帳にちょっと馬名を残しておくと良い。
近々、活躍してくれる事、間違いなし!?
お馬ちゃん大好きな私、写真人からすれば”連闘なんてかわいそう・・・”と思ってしまうが、競走馬は元気な時に走れるほうが幸せなのである。
フリーランスである私、写真人にも是非とも”連闘”でお仕事を!
皆様、お待ちしてまぁ~~~す!!