
去年の夏は、”恐竜博物館めぐり”であったが、今年は戦国武将にはまっている長男10歳牡馬の意見を尊重して城めぐりの旅に・・・。あいにくの雨ではあったが暑さを気にせずあれこれ見学できた。

・・・こうして見てみると我が子達もたった一年で随分と成長したような気がする・・・。
でっ、今年の姫路城!50年に一度の大修復の年である。
前回の大修復はご存知”昭和の大修復”。NHKのTV番組”プロジェクト・X”や様々な歴史番組等で紹介されているのでご存知の方も多いはず。
当然ながら”木造・オリジナルお城”である姫路城。昭和の大修復では天守を完全にばらし東西にある巨大な大黒柱も新しいものに変えてある。1956年より1964年まで・・・9年近くかけての大修復なのである。
今回の修復はいずれ”平成の大修復”と呼ばれるであろう。

1964年より45年ぶりの修復作業である。
昨年より、計画、着工がはじまり今年から本格的な工事が始まった。完成予定は平成26年度(2014年)である。
主な内容は外壁(漆喰(しっくい)の壁、瓦)の全面修復である。詳しくは姫路市のページで。
関西の人間には”今年から姫路城は修復工事で天守閣の中へ入れまへんで!”なんて言われていたが、
こんなチャンスは二度とないと考える私、写真人!
何せ大々的な修復作業なんて滅多に見られるものではない。
この分でいくと次回の大修復はさらに50年後ということになる・・・それまで生きていられるかどうか・・・。
大天守を完全に覆ってしまうらしいのであるが、この夏はまだ足場を作っているだけであった。

・・・いったい、何万枚の瓦を必要とするのであろうか・・・犬山城の場合、三万枚とあったが・・・(汗
今回、長男10歳牡馬の目的はその天守閣にあらずである。
”要塞”としての姫路城を見学するために来たのだ。
現在の姫路城の基礎を築いたのは後に中津城の城主となった黒田孝高(官兵衛、如水)である。
さすがは豊臣秀吉の軍師でもあり、城建築のプロフェッショナル・・・すばらしい城の基礎を築く。
ちなみにこの黒田孝高、長男10歳牡馬のお気に入りの武将の一人。
関が原の戦いの後、池田輝政が入城しほぼ現在の姫路城の姿となった。
別名”白鷺城”とも呼ばれる姫路城だが、美しさの裏にとんでもない敵を倒すための仕掛けが数多くある。
代表的なのがいろは順に並べられた各門である。その一つが”ほノ門”だ。

”い”から始まった門は順に”ろ”・”は”・と続いて行き最後の”ほの門”ではこんなに小さくなる。
これでは大軍で責めた敵はたまらない。こんなに小さな門では破壊することは出来ても、
いっせいに攻撃を仕掛ける事が出来なくなる。
狭間(さま・はざま)が多い城でも有名で形も様々。



天守へ向かう虎口(城の出入り口)も複雑になっており迷路のようになっている。
大挙して責めた場合に有効で場合によっては行き場を失ってしまう。
もたもたしているうちに一斉射撃のように狭間から攻めるのだ。



敵をあざむき決してその美しい天守には近寄けさせない作り・・・。
豪華絢爛な天守閣とは裏腹に恐ろしい構造が城郭にはなされている。
一度入ったら最後・・・生きて出てくることは出来ないような城である・・・。
とっ!
世界遺産の姫路城・・・外国からのお客様が多い。そんなところでのん気に写真なんて撮っていたら、
戦国の世では即”仏様”になりますよ・・・。

フフフフッ・・・美しさばかりに気を取られている外国のお客様・・・姫路城の怖さがわかるまい・・・。
イヒヒヒッ・・・何せ日本人の私、写真人でもその凄さが良くわからないのだから・・・(汗
そんな姫路城だが平和な現代では威風堂々と姫路市内を眺めている。
”お決まりの記念撮影(穴あきボード)”はさすがに世界遺産・・・目に付くところにはなかった。
オーソドックスに桜門の前で記念撮影。

姫路から一路、自宅のある神奈川を目指す!
途中、伊賀上野城、岡崎城、駿府城に寄る事も考えたがあまりにも暑いので中止!
姫路を出てすぐこんな看板を発見!

姫路のお隣、明石市の道路にあった看板。
そうだ・・・私、写真人が長男10歳牡馬くらいのときに社会科の授業で習ったけ!?
明石市は日本のへそ・・・日本標準時の町であった(東経135度)。さっそく長男10歳牡馬へ知ったかぶりをする。
「へぇ~・・・姫路城の付近は日本のおへその部分なんだね。だからこんなに大きくてりっぱなお城を作ったんだね・・・。」
・・・明石市にも明石城というお城があるがそこは”歴史ロマン”・・・「そうなんだよ・・・」と答えておく。
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今年の夏休みは1週間利用して・・・1000円ETCも利用して・・・神奈川県から九州・大分の実家に帰省するまでの間(往路・復路とも)日本の城をまわってきたが、かなり疲れた・・・。
去年も同様に恐竜博物館めぐりをしたのだが、去年の方が数倍ラクだった。
それもそのはず、今年の夏は記録的に暑くそんな中、やれ平城だ!山城だ!なんてやったもんだから、自宅に帰ってからは結構ヘトヘトになった。
城めぐりのベストシーズンは春秋が一番である!