
田中剛さん・・・障害の騎手というイメージがあると思う。
通算成績は平地157勝に対して障害207勝である。
最近はすっかり騎乗が減っているがそれもそのはず・・・調教師を目指しているからだ。
以前、小島太厩舎で騎手兼助手で働いているときにお話を伺った。
・・・ちなみに剛さん、ボクサーでもある。
失礼な事を言おうモンなら鉄拳パンチがとんでくるのではなかろうか・・・と思ってしまうが、大丈夫。
・・・実に腰の低いお方なのだ!
以前、小島太厩舎で騎手兼助手で働いているときにお話を伺った。
・・・ちなみに剛さん、ボクサーでもある。
失礼な事を言おうモンなら鉄拳パンチがとんでくるのではなかろうか・・・と思ってしまうが、大丈夫。
・・・実に腰の低いお方なのだ!
「剛さん、障害レースだけで200勝以上あげてますけど、大変じゃ~ないんですか!?
失礼な言い方かも知れないけど、いつ落ちてもおかしくないし・・・。」
「落ちる時は平地のレースでも落ちるからね、あんまり意識してないな・・・。」
「剛さんといえば、1995年、イギリスのグランドナショナル(=障害レースの世界最高峰)に
参加した事がありますよね。あのレースなんて完走するのが難しいくらい、落馬の連続ですもんね?!」
「あれは、ホントッ、ハンパじゃ~ないね!スタートもバリアー式だし、距離も7200メートル・・・
馬も騎手もヘトヘトになっちゃうよ。1着になるとかより完走するほうが難しいレースだね。」
「一般的に平地の馬が障害に転向する場合、障害調教が大変大事と聞きますけど・・・。」
「そうだね・・・、障害レースの場合、スピードより器用さが求められる部分もあるからね。
障害転向となったら、まず馴致から始める。長い竹の棒を地面に並べて歩いて越えるとこからはじめるのだけど、その時点で怖がって動かなくなる馬もいるからね・・・。基本的に、競走馬は臆病だから、1メートルを超えるような障害を飛越するようになるには、気の遠くなるような作業だよ。」
「・・・私、写真人も知ってます、以前、取材した事ありますから・・・。人間で言えば歩き始めた赤ちゃんでも歩いて越えられそうな竹の棒を怖がって歩かなくなる馬もいるらしいですね・・・。」
「最初の段階をクリヤーできればあとは、障害を少しずつ高くして行けば良いんだよ。
で、トレセンにある障害コースで本格的な調教を始める。」
南北にコースのある、美浦トレセン。北馬場に障害の調教コースがある。
「障害の場合、調教とレースが決してつながるとは限らないんだよね!調教で問題なく障害をクリアーしていた馬がレースに行って、ほんの一瞬タイミングを狂わすともうダメッ!ちぐはぐなレースになっちゃうしね・・・」
「障害飛越はやはり騎手が馬に”指令”を出すんですか!?」
「ほとんど、タイミングだね!障害の100メートル前くらいから馬の完歩(=歩幅)を計算して、
障害のどの位置で飛越させるかを考える。馬によって違うね。どちらかといえば騎手が馬にあわせて
タイミングを計るって感じかなぁ~・・・。そのタイミングが0.1秒でも狂うと飛べなくなったり、バランスを崩したりするのだけどね!」
「0.1秒ですか・・・シビアな世界ですねぇ~。」
「障害の場合、馬の故障で落馬するケースはあまりないから、やはり飛越のタイミングだね!
"あっ、しまったっ!”と思ったら落ちてる(笑。」
失礼な言い方かも知れないけど、いつ落ちてもおかしくないし・・・。」
「落ちる時は平地のレースでも落ちるからね、あんまり意識してないな・・・。」
「剛さんといえば、1995年、イギリスのグランドナショナル(=障害レースの世界最高峰)に
参加した事がありますよね。あのレースなんて完走するのが難しいくらい、落馬の連続ですもんね?!」
「あれは、ホントッ、ハンパじゃ~ないね!スタートもバリアー式だし、距離も7200メートル・・・
馬も騎手もヘトヘトになっちゃうよ。1着になるとかより完走するほうが難しいレースだね。」
「一般的に平地の馬が障害に転向する場合、障害調教が大変大事と聞きますけど・・・。」
「そうだね・・・、障害レースの場合、スピードより器用さが求められる部分もあるからね。
障害転向となったら、まず馴致から始める。長い竹の棒を地面に並べて歩いて越えるとこからはじめるのだけど、その時点で怖がって動かなくなる馬もいるからね・・・。基本的に、競走馬は臆病だから、1メートルを超えるような障害を飛越するようになるには、気の遠くなるような作業だよ。」
「・・・私、写真人も知ってます、以前、取材した事ありますから・・・。人間で言えば歩き始めた赤ちゃんでも歩いて越えられそうな竹の棒を怖がって歩かなくなる馬もいるらしいですね・・・。」
「最初の段階をクリヤーできればあとは、障害を少しずつ高くして行けば良いんだよ。
で、トレセンにある障害コースで本格的な調教を始める。」
南北にコースのある、美浦トレセン。北馬場に障害の調教コースがある。
「障害の場合、調教とレースが決してつながるとは限らないんだよね!調教で問題なく障害をクリアーしていた馬がレースに行って、ほんの一瞬タイミングを狂わすともうダメッ!ちぐはぐなレースになっちゃうしね・・・」
「障害飛越はやはり騎手が馬に”指令”を出すんですか!?」
「ほとんど、タイミングだね!障害の100メートル前くらいから馬の完歩(=歩幅)を計算して、
障害のどの位置で飛越させるかを考える。馬によって違うね。どちらかといえば騎手が馬にあわせて
タイミングを計るって感じかなぁ~・・・。そのタイミングが0.1秒でも狂うと飛べなくなったり、バランスを崩したりするのだけどね!」
「0.1秒ですか・・・シビアな世界ですねぇ~。」
「障害の場合、馬の故障で落馬するケースはあまりないから、やはり飛越のタイミングだね!
"あっ、しまったっ!”と思ったら落ちてる(笑。」
一開催に4~5レースしかない障害で200勝以上あげることはスゴイ事である。
落馬もそれなりに経験しているであろう、剛さん、ケガが絶えないのではなかろうか・・・???
落馬もそれなりに経験しているであろう、剛さん、ケガが絶えないのではなかろうか・・・???
「ケガはスゴイよ!裸になったら”ゴルゴ13”くらいキズがある(笑。まず、手、足は当たり前。」




ゲェ~~~・・・スゴイ縫いキズ!
「ボルトが入ってるよ!骨折ばかりしていると、”今度は大した事ないなっ!”なんて思ったりしてね!」
う~~~~~む・・・ケガに弱い私、写真人、目まいが・・・貧血気味・・・。
「やはり、一番参ったのは首の骨折だよね!」

ひぇ~~~首の骨折!!・・・死なないのであろうかっ・・・ってちゃんと生きている・・・・。
「ボルトが入ってるよ!骨折ばかりしていると、”今度は大した事ないなっ!”なんて思ったりしてね!」
う~~~~~む・・・ケガに弱い私、写真人、目まいが・・・貧血気味・・・。
「やはり、一番参ったのは首の骨折だよね!」

ひぇ~~~首の骨折!!・・・死なないのであろうかっ・・・ってちゃんと生きている・・・・。
う~~ん、やはり騎手は大変な仕事だなぁ~・・・。
下手をすると命を落としかねない。
下手をすると命を落としかねない。
落馬は騎手にとって不名誉な事であるのだが、まさに障害レースに”命をささげた”剛さん、
キズの一つ一つが勲章のように見えた。
キズの一つ一つが勲章のように見えた。
いずれは調教師になるであろう、剛さん。
調教師になっても歴史に残るような強い障害馬をだして欲しい・・・。
調教師になっても歴史に残るような強い障害馬をだして欲しい・・・。