知り合いの騎手で年々成績の落ちている騎手がいる。
トレセンのうわさでは、
「エージェントを変えたからだ。」
「前のエージェントに騎乗馬を取られている。」
「エージェントが厩舎に出向き、騎乗させないようにしている。」
等々・・・。
思い切った騎乗で私、写真人が大好きな騎手の一人ではある。
今まで何度となく、万馬券のお世話にもなっている。
もちろん、重賞だって勝っている。
厩舎での評判も上々であるにもかかわらず、騎乗が減り、勝ち鞍が減っている。
これは、如何なものか!?
エージェントに左右される騎手の成績。
もやは、中央競馬の騎手は実力では勝つことが出来なくなったのか!?
命の次に大事なお金(=・・・いやっ、命の次は”家族”としておこう!カミサン(=神さん)が怖いので・・・)を馬券につぎ込んでいる私、写真人としては納得がいかない。
ズバリッ、本人に聞いてみた。
「去年、一昨年と最近成績が落ちてるよね。エージェントを変えたって聞いたけど、
何か影響があるの!?ズバリツ、嫌がらせを受けて馬に乗れなくなったとか・・・」
と私、写真人。
「ははははっ、エージェントは変えたけどそれは関係ないね。今までローカル中心で活躍してきたからね。一昨年くらいから裏開催のローカルにはあまり行かなくなったから・・・」
「”ははははっ”・・・何て、ホントはもめてるんじゃないの!?
前のエージェントが”あいつは乗せるのなっ!”とか厩舎で言い回ってたりして・・・。」
「そんな事はないね。どのエージェントも騎乗馬を集めるのが必死だから、邪魔なんてしてる暇はないと
思うよ。
騎乗馬はエージェントに任せているけど、最後は調教師の判断だからね・・・。」
「じゃぁ~ア●なエージェントだと、調教師にことわれれるんじゃないの!?
なんかエージェント任せで勝ち負けが決まるようでいやだなぁ~・・・。」
・・・そんなんじゃまともに馬券なんて買えないよ・・・と心でつぶやく私、写真人。
「騎手としては、エージェントがいるというのは良いんだよ。競馬(=レース)に集中できるからね。
営業のためいろんな厩舎に回ったり、調教に乗ったりと一人だと限界があるからね。
もっとレースに集中出来るというのが大きいね。騎乗を任せている分、筋トレをしたり、
レースを分析したりともっと騎手としてやるべき事が増えるからね・・・。」
ほ~~~とかなぁ~~???何処までも皮肉れている私、写真人。
エージェントの影響で成績が落ちる(もしくは上がる)ような気がしてならないのだが・・・。
でも確かにアメリカのエージェントなんて日本のエージェントより何倍もすごく、
毎日、各馬の調教タイムをとったり、調教師や馬主、はたまた生産者にも営業に行く。
その分、エージェントの”取り分”も多いのであるが・・・。
ご存知、日本の騎手のエージェントはほとんどが競馬記者と兼任である。
本業の人も何人かいるが数は少ない。
ただ、記者の方が情報量は個人よりも多いことも確かである。
アメリカのように一人で馬の見極めをしなくても良いし、厩舎や馬主のネットワークも広い。
・・・その分、情報に躍らせるという弱みもあるのだが・・・。
騎手とエージェント。
完全なビジネスライクな関係結ばれており、感情移入はないようである(まぁ~すべてとは言わないが)。
それもそのはず、日本の場合アメリカのエージェントとは違い、”組織の人間”の一個人が
エージェントとして活躍しているので、エージェント同士でもめることはないのであろう。
一人の人間が列を乱す事は許されないのである。エージェントの世界にも”仁義”があるのだ。
ちなみに何故、日本の競馬にアメリカの騎手が来ないのか!?
アメリカ人騎手も中央競馬で稼ぎたいハズなのであるが、エージェントが首を縦に振らないらしい。
アメリカ競馬のエージェントは野球のメジャーリーグ同様影響力も強い。
馬券は騎手買いの私、写真人。
もはや、中央競馬に関しては騎手の騎乗を見極めるのも馬券検討の上で重要なファクターといえる。
わかりやすいが、リーディング上位の騎手は大きな穴をあけないという事。
とは逆に、負け続けているような馬にリーディング上位の騎手が乗っているときは買いである。
エージェントがついていながら、負けが続いている馬に乗るということは”近々勝算あり!”
という事になる。特にこの時期の未勝利戦や3歳条件クラスの競馬に多い。
また、裏開催のローカル競馬での若手騎手も買いだ。若手騎手を売り込むチャンスとなる。
騎手の成績の良し悪しはもはやエージェントで決まると言っても過言ではない(騎手は肯定しないが)。
ただ、そのエージェントがつくには騎手の成績がモノをいうのであるが・・・。