実に強い勝ち方だった。その直後、故障で戦列を離れてしまうのだが・・・・。
残念無念。
関西の”天才カメラマンT”から聞いた話である。
春の天皇賞が行なわれる、2週間前の話。
メイショウサムソンの担当厩務員、中田征男さんのお言葉。
「オレは、メイショウサムソン、ウチの息子(=中田陽之さん)はウォッカの担当やけど、
ダイワスカーレットが現役では一番強いんとちゃうか!?
産経大阪杯の競馬を見る限り、ウチのも(Mサムソン)、息子のも(ウォッカ)も
あの馬にはかなわへんで・・・・。」
そうか・・・そんなにダイワスカーレットは強いのか!
では、一票!・・・と天皇賞秋はこの馬の力を信じていた。
2着には負けはしたが、実に強い競馬だった。
Dスカーレットの頑張りを見て生産者である吉田照哉氏は目を潤ませて感動したらしい。
先行してあの踏ん張りはなかなか出来ない・・・ましてや休養明けの牝馬では・・・・。
時計も1:57.2とスゴイ。
・・・でも待てよ・・・。
勝ったウオッカの上がりは34.4。頑張ったダイワスカーレットの上がりは35.2。
脚色が強烈だったカンパニーは33.5。
レースラップは前半35.2、後半35.2全く同じである。
ダイワスカーレットという馬は長く良い脚が使える馬である。
どのレースも上がりの時計だけではいつも2,3番手なのだ。
瞬発力勝負になると部が悪い。脚質的には決して逃げ馬ではない。
中団からでも競馬ができるが、並んだら抜かせないというこの馬の勝負根性が生かせない。
その辺は兄のダイワメジャーと似ている。
それもあって安藤勝はあえて前で競馬をするのであろう、さすがだ!
JCを使っていない分だけ余力もありそうだ。
ただ、この手の馬はレースのペース次第ということになる。
この馬から馬券を買われる皆様へ。
有馬の前半のラップ(有馬の場合は2.5ハロン)が30秒以上ならDスカーレットの連は固い。
馬群が4コーナーを回ったら急いで払い戻し窓口へ並ぶと良い。
万が一ではあるが、で30秒以内になるようだと馬券をもってゴミ箱の前へ・・・。
ハイペースにはならないだろうが、その分後ろからの馬(=中団まで)にもチャンスが出てくる。
そうなると、いつものようにDスカーレット自身、上がりのタイムは2,3番手で上がってくる。
中山の急な坂は牝馬には意地悪なのである。