ライカを買ってしまった。写真については知識があれど、ライカについてはズブのシロ~ト。
当然、何がなんだかわかるはずなんてない。だから買うことはないだろうと思っていたが、
買ってしまった・・・。しかも、とりわけ難しいM3だ。どのWebを見ても”いずれはM3にたどり着く”
とうたっているが、いきなりM3だ。困った困った・・・。
”M3はファインダーがもろいらしい”という知識のみで中古を物色。シャッター音はこの世のものとは
思えない音。巻き上げ(2回巻き)、シャッターの感触も良い。キャノンのEOSばかり使っていると
まるで別次元のカメラ。欲しくなって当然。もちろん、ガンガン使いたい。
”ライカといえば銀座”ではあるが、銀座はパス。どう考えても高そうだ。
で、庶民とアジアからのお客様が集まる新宿へ(もちろん西口ね)。
”Mカメラ”へ久々に行くが、随分と高級感があふれる店構えになっていた。ただ、店員のカメラ、写真に
関する知識は相変わらずイマイチで、見せてもらうだけ見せてもらい、触るだけ触らせてもらった。
・・・なるほど、ファインダーの見え方や、巻き上げ感、シャッターの感触にかなりの差がある。
こちらは実用機を探しているのだが、どうにもわからない。外観はピカピカでファインダーがイマイチの
モノばかりでいずれも15万円前後。”観賞用”ものが多い。中には距離計がずれているのに
20万円近くするものもあった。
・・・・わからん・・・・何故だ・・・・使えないカメラが”にじゅ~~まんえん”!!
まぁ~良い、大体の基準はわかった。とりあえず”外観に傷のあるものは安い”という事だ。
ならばと東口のアルプス堂とラッキーカメラへ行く。ここは何のカメラでも実用機が多く、値段も安い。
Mカメラには置いていないような”ピカピカ”のモノや、”大珍品”なるモノもたまにある。
2軒とも覗いたが、やはりMカメラより3~5万円ほど安く10万前後でごろごろある。
こうなるとこちらの知識が要求される。Mカメラほど店員も親切ではない。”プロ対プロ”の
対決といった感じになる。見慣れたキャノンのカメラなら大体の程度はわかるが、
ライカについてはMカメラで触っただけだ。7~8万円代のM3もあるにはあるが、かなりリスキーだ。
アルプス堂のオジサンは”実用で考えるならM6が良いよ”と進めてくれるが、M6はどの店も
15~20万円はする。それならニコンのF6の中古を買うか、コンタックスのG2を二台買って遊ぶ。
M3をガンガン使うために買うのだ!しかも10万円前後で。
アルプス堂とラッキーカメラで9万円以下のM3を見せてもらったがやはりファインダーの
バルサム切れが気になる。覗いた感じは何ともないのだけれど、いずれは完全にバルサムが切れて
ファインダーが見えなくなるのではないかという不安・・・・。値段は最も安いもので73500円。
思わず”かっかっかっ買います”と言いそうになったところで、テンパッた私を見て店のオジサン一言。
「ファインダーの修理はとんでもなく高いよ!10万は覚悟だね。」
・・・そうなの???じゃ~辞めます・・・。
あぁ~、やはり10万でM3は無理か・・・。と諦めていたのだが、もう一軒行くのを忘れていた。
やはり西口の”カメラ市場”や”中古カメラBOX”ではない(恐。カメラのキタムラだ。
この店は下取り価格が安いため(自慢にならんか!?)結構中古を安く手に入れやすい。
その点では、中野のフジヤカメラと似ている。行ってみるとあるあるM3いずれも10~16万円の間。
見た感じではMカメラのM3よりかなり程度が良く(ファインダーの程度ね)、値段も安い。
キタムラの場合、古いカメラについては契約の修理屋で一度オーバーホールをして
店においてある事が多い。また、半年の保証が必ずつく。物色すること1分!10.8万円のM3発見!
ファインダーのかの有名な”ぎらぎら”も皆無だ!店にある15.8万円と10.8万円のM3を見せてもらう。
ファインダーの程度は明らかに10.8万円の方が良い。
なぜ安いのか!?シロ~トの私にはわかりませぇ~~~ん!!とかわいいおねぇ~さんに言うと、
私より若い店長が応対。「確かにファインダーは10.8万円のほうが良いですね。ただ、15.8万円の方は
オーバーホールの際に新しい皮に変えている点と、傷がほとんどない事ですかね・・・」10.8万円の
方は底部スレスレ、軍艦部にも極小のあたり2個ある。これだけど値段が変わるのか!?「ライカの
場合だと通常、傷一個で査定が1万は下がりますからね。シャッターも10.8万円のほうが独特の柔らかさもあり良いと思いますよ。OHすると結構シャッターは固くなる場合がありますからね。実用でお使いなら
10.8万円はお勧めしますよ。」う~~~~~ん、カメラを発見するのに1分もかからなかったのに、
買うとなると5分以上は考えてしまう。「10万ならなぁ~・・・」と思わず口にしてしまった。
それを聞いた若い店長、愛想をつかしたのか店の奥へ引っ込んでしまった。あぁ~あ嫌われたか・・・。
・・・ではなく、店のパソコンをチェックして(下取りの値段をチェックしてたのか!?)
「10万で良いですよ。もちろん半年の保証も付けます。不具合があれば全国のキタムラで
修理受付ます。如何ですか!?」「ハイッ!」と1秒で返事。
先ほどのかわいいおねぇ~さんにJALカードを渡し、「ビンボーなので、リボ払いで」と私。
かくしてM3をゲット。
カメラマン仲間が使っているM3よりは結構キレイな感じ。安い買い物と思ったりして・・・。
いつもはドトールで安いコーヒーの飲み休憩するも、今回はルノアールでコーヒーを。
ヨドバシのポイントで買った柔らかくて細いストラップを通しながら、コーヒーを・・・。
やはりライカを持って、ドトールやマックの100円コーヒーは飲めません!
・・・なんて思うあたりがすでに”ライカオヤジ”の始まりか!!