【SIGMA】AUTO FOCUS 70-300mm F4-5.6 APO MACRO(レンズNo.24)

次の落札品が「カメラ5個+レンズ6本(汚れたジャンク)」到着する前に、「APO MACRO」のレンズ清掃を行いました。

鉄道模型で分解やハンダ付け(LED化改造)などで、「見本の写真があると困ったときに確認出来るので安心する」と言う実績がある事から、写真多めで進めていきます。

 

また長くなると思いますので、流し読みで良いと思います。

 

 

 

 

このレンズは、後玉に曇りがあると言う事で、訳あり品として出品されていました。

とは言っても「高級グレードだったAPOレンズ」と言う事で、成功すれば良い写りを実現出来る(失敗したらニコイチ)、との期待から頑張ってみました。

 

まずは電子接点のネジ2本と、マウント内側のネジ3本を外します。(長さが違うので注意)

 

中央の黒い樹脂を抜きます。

 

コレで回れば・・・力が掛からないorz

 

ネジ4本抜いてて、銀のマウントも外します。

 

邪魔なのでAFのギアネジと、シムを外します。

 

シム3枚入ってますね。

廉価版(普及版)のDL MACROが2枚に対して、上位グレードのAPO MACROが3枚・・・。

元設備屋の立場から言いますと、「0.5mm」「0.3mm」「0.1mm」クラスでシム調整していました。ノギスで計っていないので厚みは確認出来ませんが、例えば「DLで±0.5mmの誤差」「APOで±0.3mmの誤差」で調整されているとしたら、納得がいきますね。(レンズの個体差別調整)

 

ヨシ回せ・・・回らないorz

 

えーい、(木津付け防止の)タオル巻いて、カラス口(ウォーターポンプ・プライヤー)で回しちゃえ!

 

やっと取れましたが、裏側キレイですね・・・ってことは、表の汚れだけなのか?

「かんちょクォリティ」発動!

なんと言う事でしょう、分解しなくても表面のレンズだけ清掃すれば、復帰出来たということorz

 

ついでなんで「絞りバネの機構」。

機械的に、絞りレバーを動かすと、明るさが調整出来ます。このレンズの場合「上が絞り最小(F22?)」「一番下が絞り開放(F4)」って事ですね。

まぁ他社はともかく、MINOLTA/SONYは「カメラ内設定絞り」(さらに3倍絞り)なんで、少しわかりにくいんですよね。

段数なんかで言われても、わかりませんよね。(これは「Aモード絞り優先」の時に説明予定)

CanonさんやNikonさんPENTAXさんオリンパスさんなどの、絞りダイヤル付いている場合、あたりまえなのかもしれません。

 

話が脱線しました。

 

無水エタノール(レール清掃用)を綿棒に付けて清掃。やはり表面だけでしたorz

※写真は右寄りを清掃。

 

油分が付くので今度は「精製水」を綿棒に浸し、何度か清掃。その後メガネクリーナー(100斤でOK)等で、拭き上げます。

※無水エタノール・精製水は、薬局に売ってます。

 

これ、コーティング入って白くなっているだけだわ。

 

レンズ断面も、APO MACROは凸レンズになってました。(DL MACROは平面だったような)

 

レンズをねじ込めるところまで、手でねじ込み。(AFの調整範囲に入っているので、問題なし)

 

シムを元に戻し、AFギアネジをはめ込み。

 

ちょっと見にくいですが、下の光っている部分より左側に、マウントから出ている棒が来ている事を確認し・・・。

 

AFギアネジを穴に合わせて組み込んで、4本のネジを入れます。

 

対角線上に、均等に力が掛かるようにネジを締めます。(これネジ締めの基本です)

 

次に中筒を、ピンセットで電子接点を交わしながら奥にはめ込みます。

 

絞りバネレバーがハマるように、中筒を押し込みます。

 

その状態でネジ穴が見える位置まで、時計回りに少し回します。

その状態で、ネジを3本入れます。

 

均等に締めた後、絞りレバーが普通に動く事を確認します。

※DL MACROは大々的に分解したため、ネジを完全に締めると、絞りレバーが動かなくなったorz

 

最期に電子接点のネジを2本入れ、締めて完成。

曇って見えますが、レンズの形状の問題でした。

 

うん、問題なく見えてますね。

※土砂降りなので外は白くなってます。

 

ここからはオマケ、「全域マクロ改造」をします。

これは本来望遠端の300mmのみ、マクロスイッチが入り最短撮影1.5mが0.9mまで短縮され拡大されるという物。

これを全域で使えるようにすると、最短撮影距離が0.9mになり便利になります。

ただし「周辺光量落ち」(周りが暗くなる)が有る為、メーカではロックしているようです。

初期モデルのみ「ネジ2本外して加工」が簡単なのですが、次のSUPER DL MACRO以降は対策されています。

※写真は少なくしています。

 

(左が加工前、右が加工後)

ネジ2本を外すと裏側はこうなっており、下側の爪を取っ払うと全域マクロとなります。

 

機構的には、上の穴には爪を引っかけ、下の銀の部分は機能しないと言う形です。

 

これ書いちゃって良いのか?良くないよなorz

 

70mmの位置でスイッチがMACRO側に入り、マクロのレンズが伸びれば成功。

 

(マウント破損とマクロスイッチ故障で、ニコイチ復活させた後、ダメになった物をくっつけた部品取りレンズ)

余談ですが、これ以降のモデル(2008年まで)はこのタイプにスイッチになっており、同様に全域マクロ化出来ますが、バラしてゴムを外してごにょごにょ・・・、それから見えている金属部分をひっからなくすれば可能ですが、いくら実売価格が安いからと言って、壊してしまうリスクを考えたら、この加工はお勧めしません!絶対!

 

ではレンズテストします。

 

(75-300mmAPO+α7RⅣ/70mm f6.3 1/80/ISO450 Aモード)

 

(75-300mmAPO+α7RⅣ/300mm f6.3 1/320/ISO2500 Aモード)

あれっ写りがDL MACROと段違いジャン(横浜です)!

土砂降りなので完全では無いにせよ、1997年製とは思えない写り。

 

(75-300mmAPO+α7RⅣ/160mm f6.3 1/200/ISO16000 Aモード)

 

(75-300mmAPO+α7RⅣ/300mm f6.3 1/320/ISO20000 Aモード)

色のりも悪くないですね。ちょっと白すぎな気がしますが・・・。

※カメラの補正です。

 

(75-300mmAPO+α7RⅣ/300mm f13 1/320/ISO65535 Aモード)

昭和の夜しか見えない自販機も、しっかり写ってます。

・・・なんだこのISO感度、自動とは言え常用域超えてノイズ乗っているではないかorz

 

(75-300mmAPO+α7RⅣ/210mm f5 1/250/ISO20000 Aモード)

誰でも知っている「プラレールトンネル改」(C280/C317)、置いただけのトンネル。

昔ブロ友さんが「プラレール地下鉄トンネル」を、Nゲージ2線分に使った事から、サイズ合うのではないかと思い作った物。

 

(75-300mmAPO+α7RⅣ/280mm f5.6 1/320/ISO32000 Aモード)

どうか老化した体が、若返りますように・・・。

自宅で神頼みとか、ダメでしょうがorz

※ISO常用感度最大値、ノイズかホコリか判断付かない。

 

(APOの金文字が、妙に誇らしく見えるレンズ)

かなり長くなりましたが、このレンズ全然問題なかったようで、元々前玉や中玉はクリア、外装もほとんど使ってないような見た目。そしてこの写り(この写真はα200なので別)。

完全に当たりレンズを引いたようです。(部品取り考えて引退撮影してきた「DL MACRO」どうすんだよ)

 

とりあえず外での撮影を行わない事には、成功とは言い切れないのですが「出だしはまずます」と言ったところ。

持ち出して撮影したくなる一本になりましたね、自己満足かもしれませんが(笑)

どうやら引きが良いようです、きっと神様が味方してくれているのでしょう・・・レンズ沼へ引き込む神様か。

 

以上、「なが~い、70-300mm APO MACROレンズの清掃」でした。

PS:次の「ホコリまみれのジャンク達」は、どうなっていくのでしょうね。