模型の導入順に、当時の思い出を話しながら同時に交検(定期運転検査)を行っている「模型紹介シリーズ」。
今回は「富士急行 6000系」です。
この車両は京葉線がE233系化される際に、初期車でしたので長野へ廃車回送されたと思いきや、まさかのモハユニットへ顔面を移植し3連化魔改造を受け、富士急行へ譲渡。当初は無塗装のシルバーのままで2012年に1本+予備モハユニット、2013年に初期車3本が大月まで回送され、その後富士急側で塗装を実施。なんと「水戸岡氏デザイン」で登場しました。
(2014年1月26日撮影)
初期の田窓車が5000番台(3本)、大窓ドア車が5500番台(1本)
内装は確かに205系だが、水戸岡氏のテイストが入っている。
(2019年12月25日撮影)
さらに2019年に八高線の3000番台を3連魔改造した「7700番台」が2本導入されている。
この205系軍の導入で、元京王5000系の「富士急1000系」が廃車になっており、残り2本有るみたいですが、確認は出来ていません。
「富士急1000系(元京王5000系)」の話は、別の回で話します。
今回の製品は「事業者限定販売品」となっており、本来は富士急行線内のイベントか売店内での販売ですが、なんと地元「横浜模型フェスタ」で販売されており、コレはラッキーと購入した物です。
もしかしたら「事業者限定販売品」が初めてだったかも・・・。
※事業者限定販売品、鉄道会社がお土産の一環として、鉄道模型会社へ受注生産する限定品で、金型自動製造機を持っている「鉄コレ」が多く販売されているが、一部は「KATO製」「TOMIX製」「マイクロエース製」を用いることもある。
鉄コレだから実現出来た、初期車の「田窓車」。
これはビックリしましたね。
また屋根部分も、「ベンチレーター撤去・穴埋め」「霜取りパンタ増設」など、こった作りになってます。
前回・・・というか2014年に入線整備したっきりですが、スカート部分塗っていませんでした。
これだけでも引き締まりますね。
ホロは取り付け済みでした。
うちの場合、基本的に「鉄コレ」は走行させない「ディスプレイモデル(展示品)」と位置づけ、パンタや車輪のみの変更にとどめて、主にすれ違いや並べる補助としての役割が強いです。
ただこの車両、中の写真が有ると言うことは、乗っちゃってるんですよね。
と言うことで、「動力化」にチャレンジします。
「動力化」と言っても、最終的に室内灯を取り付ける関係上、モーターが見えるのは嫌なので、今回KATO製動力でやってみます。
※当鉄道の場合「動力化」は動力や鉄の車輪を搭載すること、「Nゲージ化(N化)」はライト・テール点灯改造まで含みますので、「N化」とは表現しません。室内灯は自作で搭載予定ですが、現状では目処が立っていません。
なぜかここに205系の動力があります。
コレを移植すれば・・・、との甘い考えでしたが、これが大変でした。
KATO製の床下は211系の流用なので、専用設計の鉄コレとは異なります。
最悪、モーターカバー撤去で機器パーツの移植という手も使えますが、今回はそのまま行きます。
●そのままはめてみる
全然入りませんねorz
●窓パーツを外し並べてみる
ボディーにひっかるツメは上段と下段があるようなので、まずは下のツメを切断してみます。
●下段のツメを削り落とす
全然効果無し、窓パーツを切り落とす必要が有りそうです。
●下段のつめ部分のガラスパーツも切り落とす
たいして変わりませんねorz
●上段のつめ下部分まで、窓パーツを切り落とす
惜しい、もう少しで入りそう。
しかしここで、窓パーツが割れてしまうorz
●窓した部分まで切り落とす
これでやっと動力が収まりました。
なお、パーツのつなぎがなくなったため、中間窓は分離。「Gクリア接着」(ゴム系接着剤)になりました。
横が緩くなったので、先日の枕カバーのあまりの余白を貼り付けて、幅を調整します。
なんとか収まったようです。
●カプラーの変更
動力側がカトカプなので、そちらに合わせます。
いったん別売りの車輪を取り付けていますので、その時付属の「カプラー長さ調整アダプター」が入っているので、交換は楽ですが、このパーツがない状態でのカトーカプラー化は、上手くいかないんですよね。
車間の方は問題なさそう。
シングルアームパンタは「PS33に換装済み」なので、ガンダムメッキマーカーで、アーム部をメッキにします。
といっても取り付けたばかりの時期だけピカピカで、あとはグレーのかすんだ色になっちゃうんですけどね。
と言うことで、現状で出来る事はやりました。
長くなったので、出場は別の回にやります。その時に1000系の話も交えてやろうかなと思っています。
以上、「新性能な初期車、富士急行6000系の動力化」でした。