模型の導入順に、当時の思い出を話しながら同時に交検(定期運転検査)を行っている「模型紹介シリーズ」。

今回は「キハ181『はまかぜ』」(写真の状態は悪い)です。

2010年頃のブログ開設(Yahoo!ブログ時代)当初、関西圏に住む数人のブロ友さんがおり、関西の車両写真を頻繁に掲載していました。その関係で、一部は私が実際に見ているかのようであるという錯覚を起こしていまして、その時に最後の活躍をしていた車両が「181系はまかぜ」でした。

 

この時は、「豊岡在住の方」の撮影の影響でしたが、学生さんだったので、卒業と同時にブログを辞めてしまい、貴重な「ラッセル車(DE15)」の試験運転(開けたり閉めたりして走行)や「たらこ色のキハ」や「2両の113系抹茶色」、「臨時列車カニカニはまかぜ」など、貴重な写真を見せていただきました。

※現在、私の体調不良+PC画面が途中でブラックアウトする問題で巡回出来ていませんorz

 

話を戻します。

本来ならば「国鉄色」を好む世代なんですが、「実際に走っていた写真」を見ていた関係から、この塗装に親近感がわいており、欲しいなぁと思っていた所、KATO製が発売。それを購入した人が手放して安くなったTOMIX製を導入しています。

 

最近KATO製が再販。完全に周期が一致していますね。

KATO製も欲しいのですが、現在「購入を最小限にする緊急事態中」なため導入出来ず。

2012年にKATO製を見送った理由ですが、「新設計=脱線率が高い(レイアウトとの相性問題)」というジンクスがあり、初期の製品ではなく再生産品(闇改良有り)を好んでました。

※闇改良とは、「予告も無く、改良する場合があります」という、模型だけではなく昔の製品やカタログには必ず記載していた文字です。

 

(鉄橋の架け替え終了後の最新写真になります)

先頭車は修理するとして、他の問題は無いかと走行テスト。

動力がコントローラーを3.5ぐらい回した時点で急発進・・・、動力の整備が必要です。室内灯は若干のちらつきはありますが、走らせれば直りそうなので許容範囲かな。

 

逆側の先頭車ですが、「白色LED化」している関係で、テール側にも光漏れがあります。これは構造上修復不可です。

 

●ライト点灯時の回路

ここで、LED化やる方のために基板の話をします。

この基板は複雑なようで、簡単な構造。ライト点灯時は、このような流れ方をします。

右下の黒い部分は「3点ダイオード」と言って、一方方向しか電気を流さない物です。

 

●テール点灯時の回路

方向が逆転して±も逆になります。その時はこんな電気の流れ方になります。

 

以上のことから、+とマイナスの通り道の一箇所どこかに、抵抗(460~600Ω)を付ければ、そのままのLEDを電球と同じ位置に搭載出来ることになります。

 

これが今回のはまかぜに搭載した「LED化した基板」になります。

これは右下の「3点ダイオード」と、電気取り込み口の間の基板パターンを切断(削る)。その上にチップLEDをハンダ付けしたのでほぼそのままの構造に出来てます。

場合によっては「黒や茶色のコンデンサ除去」した方が良い場合もあります。

 

この基板はちょっと前の車両の標準タイプでしたので、「209系」やそのほかにも応用出来ます。

 

●3点ダイオード

単純にこの方向しか電気流さないよ、と言う物です。

これ取っ払って、ここにチップLED乗せるのが一番効率が良いのですが、なぜか失敗を繰り返していますorz

 

次に動力ですが・・・止めた時点で室内灯が消灯。

通電が悪いと言うことですね。

 

●動力をフル分解

あ、これ「M5モーター」なんだ。製品自体は2011年1月でメッキウエイトのメンテナンスフリー仕様なんですけど、動力は旧来のままだったみたいです。

 

とりあえず「集電不良」を見ていきますが・・・。

これも酷いですね。

外せる場合外しますが、外せない場合(溶着もある)はこのまま清掃します。

 

「そこら辺に落ちてるの石でもねぇ、磨けば光ることもあるんですよ」

子供の頃に言われた言葉なんですけど、現在は腐ってしまったようです。

話が脱線しました。

 

「ピカール」を使って磨きました。

古タオルでこすると、力いらずにキレイになりますね。

 

研磨自体を嫌う人居ますが、TOMIX製の場合は防腐剤として油塗っていますので、「接点クリーナー」を薄く塗れば、同じ効果が出そうな気がします。

※今回は行ってません。

 

●車軸清掃

一見、ギア部分を清掃すればOKに見えますが、グリスを塗った部分が回転しますので、ここに塗るのは重要です。

この構造の場合、だいたいがここからの異音が大きかったりして、熱を持つとギア部分が黒くなってきます。こちらもギアの黒汚れは取れない状態です。

 

組み込んだ後、ギア部分にもグリスを塗ります。

グリス・・・「タミヤのセラグリスHG」ですけどね。

 

●動作確認

電車のように低速から、スムーズに動くようになりました。

気動車なのに・・・。

 

室内灯も無事点灯していますね。

※グリーン車の座席塗装は、今回手間が掛かってしまった関係で、先送りしました。

 

次に前面部分です。

導光材を紛失してしまい、出てくるだろうと踏んでいましたが出てこず。

しかたなくジャンクの「南風」を購入してきました。

これも持っていない塗装なので、部品取りにするのは忍びないんですけどね。

 

ん?どこかのメーカーが膝を叩いたような・・・気のせいかな?

 

この「南風」旧製品だったのか。

ライト基板の構造の違いや、錆びたウエイトなど、構造が違いますね。

 

移植完了。

この部分、「Y字」だたんですね。

分売出来たのかな?

 

じつはテールも外れていたようですが・・・。

光漏れ強すぎです。

 

もちろん「ホロの追加」も行いました。

 

昔は標準だった「ホロの無い状態」。

逆に今は、無いと付けたくなるもので、気にならなかったものが気になるようになるのは、時代の流れなんですよね。

これも、「旧製品のグレードアップ」の一つですから、特急と言うことで追加してあげて下さい。

 

そんなわけで、TOMIX製の181系はまかぜ、こんな感じで「交検」(定期試運転検査)終了。後は出場だけなんですが、これは別の機会にします。

 

以上、「結構手間が掛かった、はまかぜの交検」でした。