選ばれる方法には二種類ある | かんちくログ

かんちくログ

1発屋どころか、まだ1発も打ち上がってませんが。勝負は、これから。

人から選ばれる方法には二種類あると思う。
ほかと比べて秀でた特長があるか、
えこひいきしてもらうか。

ネットで買い物をしていると商品も値段も無数に比較できるから、つかれきってしまう。宣伝もうるさい。うるさすぎて、嫌悪感が湧いてしまうくらい。

大声大会、値下げ競争、そこで一位を目指さないといけないのだとしたら、何だか幸せじゃないな。くらくらしてしまう。へたれだから、さっさとリングから降りてしまう。

選ばれるためのもうひとつの方法はえこひいきしてもらうことだと思う。もっとも優れた商品だからじゃなくて、お気に入りの店だからという理由で買ったりする。リアルな買い物はそうやって成り立ってる。たまたま近所だったり、店長さんの人柄が好きだったり。誰かのおすすめだったり。

わたしを応援してくれてる人はみんな、わたしをえこひいきしてくれている人たちだ。古今東西のありとあらゆる小説の中で一番秀でてるから応援しているわけではない(そんなに読めないし)。たまたま縁があって、何らかの理由で、えこひいきしてくれている。

究極のえこひいきは恋だ。冷静に頭で考えたら、過去から未来まで無数の出会いの可能性の中で一番ベストなパートナーなんて決められっこない。だから、身近で自分に好意がありそうでゲットできそうな誰かをえいやっとえこひいきする。もちろん無意識に。脳はその人のことばかり考えさせて、ほかを見ないようにさせ、この人しかいないと確信させる。そして遺伝子の目的である繁殖を遂げさせる。

もっとほかにいるかもしれないのに、これでいいと思い込むなんて非合理的な行為だけど、もっとほかにいるかもしれないと思いながら一生を過ごすよりは、たとえ盲目になってでもベストな選択をしたと心から思えるほうが幸せなんだと思う。

というわけで、わたしはえこひいき道を突き進むのです。えこひいき道は選んだ人と選ばれた人がお互い幸せになる。同じコースで争うんじゃなくて、それぞれの道でそれぞれの役割を果たすことができる。だから人を羨んだりひがんだりしなくなる。
道を作ってくれるのは、えこひいきをしてくれる人たちなんだと思う。

世間はお盆ですが、通常進行でやっております。集中講義の準備と、長編のプロットと、企画本の執筆と。せっせとやってます。

おやすみなさいませ。