気付く前にあれっ?なんだろうと思った瞬間があります
御飯を食べようと座った時にお腹にチュルチュルと水が流れる音がしたのです
セントラルヒーティングのパネルに水が流れはじめるような感じです(わかる方はあまりいないと思いますが)
そこから御飯を食べるのが苦痛になり、あっと言う間にお腹は妊娠7ヶ月ぐらいになりました
横になって寝るのが苦しくて、角度を変えられる座椅子に背中をたてたまま寝て
ご飯も胸につかえるので休み休みなんとか食べられる時に食べてる感じでした
スッキリして思いっきり食べたい
思いっきり息が吸いたいというのがこの頃の願い
主治医に腹水と胸水を抜いて欲しいと頼んでもまだ我慢しろと言われTS-1の抗がん剤と利尿剤しか処方されなかったので辛かったです
利尿剤なんて何の効果もなかった
そんな時奥歯の詰め物が取れて近くの歯科医院に飛び込みました(いや、正確にはよろよろと歩いていきました)
とれた詰め物を持ち込んでつけるだけをお願いしたのに(もう永くないからと)レントゲンを撮って詰め物を作り直す治療をしないとダメだと技工士の女性が譲らず
仕方なく自分は癌患者で、末期で、腹水が溜まっている 何度も通う余裕はないと病状を説明しても納得してくれず、プリプリと怒って先生を呼びに行き
先生にも同じ説明をして、やっと持ち込んだ詰め物だけつけてくれる事になったのですが、そこから悲しくて、悔しくて、涙が決壊
会計が終わるまで泣き続ける痛いオバさんになっていました
やりとりを近くできいてた人はひいただろうし、知らない人は歯が痛くて泣いたオバさんと思っただろうな
滋賀県の病院で両卵巣と子宮をとった後は腹水も胸水もなくなりましたが
今でもその歯科医院の前を通る度に思い出します