父が死んだ。


あぁ、こんなにもこんなにも涙ってでるものなんだな。


そして、こんなにも心の中で支えられていたんだな。


こんなにも大切に思っていたんだな。


家族からの愛情の大きさと深さ。


これが父が死んで知った事実。


泣いても、泣いても、父を思うだけで、溢れでてくる涙。



境界線のような日があって、



その日の前と後では、全く違う日常と、ぽっかり空いた胸の内があって



話したくても、話せないところにいて



戻りたくても、戻れない境界線が確実に存在してて



周りを見ると、皆の日常は普通にまわってて



ただ普通に歩いてる人

買い物をしてる人

その辺にいる人に

“この人の日常は、深い悲しみもなく存在してるんだな”って勝手に嫉妬心を抱いていた。



いくら望んでも帰ってこない日常があって、


自分等にできるのは、父のいない父の身体に、ひたすらすがり、勝手にこちらの想いをはらすだけ。



そんな時間が持てたことすら奇跡的だったのだから、感謝すべきだろう。



ひと月、そんな悲しみを少しでも減らすための時間が与えられて、



できる限りの愛情を、父のいない父に注いだ。



できる限りのお別れをして、悲しみに沈まない程度には回復できたと思う。



でも、いつでもそこに立ち戻れるほどに悲しい。



もうこの世界には父はいない。



頭では分かってるんだって。



順番であること

父は間違いなくとても幸せだったこと

ありがとうの言葉を言っているだろうこと

悲しまなくていいよって言っているだろうこと



そんな理屈では割り切れない悲しみがある



こんな想いをするとは思わなかったな...

こんなに涙するとは思わなかったな...