あの日(遠い記憶の彼方で)。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

 

 

 

あの日 僕は母さんに

会いに行ったんだよ

木町に帰っていると

父から 聞いたから

父は 会いに行って来いと

言ってくれたんだよ

だから 僕は少し照れ臭かったけれど

勇気を出して 行ったんだよ

でもね 母さん 

僕の眼には女の人が三人いて

誰が母さんなのか分からなかった

だから そのまま会わずに戻ったけれど

三人とも母さんに見えたから

少し得した気がしたんだよ

 

 

※写真は藤枝市木町(現在の茶町)にある母の実家と祖母のこと江。祖母は眼に入れても痛くないほど私を可愛がってくれた。1989年糖尿病により76歳で生涯を終えた。私の記憶は小学校に上がる前のものなのでおぼろげに覚えている部分を強調して書いた。おそらく三人の女性は叔母たちで母は含まれていなかったと思う。