桜の花びらが舞い散る午後に。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


プールサイドの人魚姫-花びら


桜の花びらが舞い散る午後に

あの娘は逝った

天使の衣を纏って空高く

注射が嫌だと駄々こねて

僕を随分困らせたっけ

君があんまり泣くもんだから

瞼を両手で押さえると

「バカっ涙であたし溺れちゃうよ」

と言って僕の腕にキスしたね

桜は散ってもいつかまた戻って来るけれど

君と過ごした日々はもう戻らない

桜の花びらが舞い散る午後に

涙の抱擁だけを僕に残したまままで

あの娘は散った

閉じた瞼に最後のくちづけを