4月4日の東京は、台風一過を思わせるような温かい春の陽射しが降り注いでいるが、昨日の寒冷前線を伴った低気圧は、日本列島各地に多大な被害を齎したばかりである。
日本海で急激に発達した低気圧が北東方面に進み、西日本を中心とし3日午前から『大型台風並み』の暴風雨が各地方を襲い、死者3名、怪我人300名以上を出すなど被害の拡大は36都道府県に及んでいる。
神戸市では僅か10分の間に36ミリという猛烈な雨に見舞われ、観測史上最も多い雨量となった。更に和歌山市では最大瞬間風速41・9メートルを記録し、この異常とも思える怪物低気圧の影響は47カ所で観測史上1位を記録している。
東京では強風と大雨のピークが午後6時ごろとなり、帰宅困難者の発生を見込んで午後の早い時間に仕事を切り上げる企業も多数あった。
JR、私鉄などの鉄道も全線運休や本数を減らすなど、空、海、地上の交通網も大幅に乱れ、都心の駅近辺では鉄道を諦め、タクシーやバスを利用する人たちの姿が目立った。
低気圧発生当初は1000ヘクトパスカルとありふれた数値であったが、低気圧が東に進むに連れて、北から吹き込む冷たい空気と南からの温かい空気が日本海上でぶつかり合い、一気に970ヘクトパスカルと大型台風並みに姿を変えたが、低気圧は更に発達しながら北日本へと向かった。
春は寒暖の差が激しい季節であり、『春の嵐』は毎度の事ではあるが、今回ほどの低気圧は過去に類を見ない。
地球温暖化が叫ばれて久しいが、地球の変動が確実に進んでいるのは確かであり、昨年の巨大地震による影響が気候にまで及んでいるのではという憶測も飛び交っている。
近年発生する台風も大型化しており、ゲリラ豪雨など気候変動による自然の猛威は人類に対する警告の合図ではないだろうか。
