民主党の生贄はノーサイド(追記あり)。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


プールサイドの人魚姫-野田

 大方の予想を覆す結果となった民主党代表選。当初の予想は海江田VS前原の決選により、海江田万里氏有利との見方が大半を占めていたが、小沢元代表の影が亡霊の如く付き纏う現在の民主に嫌気がさした議員たちの思惑により、無難な人選とも言える野田佳彦氏に白羽の矢が立った訳である。

全く無能な菅総理の後始末を任される訳で、捉え方によっては「生贄」でもあるが、前者の低支持率を踏まえてみれば野田氏自身にとっても千載一隅のチャンスを与えられたと言えるだろう。

 菅元総理の退陣を示唆した6月初旬のドタバタ劇から2ヵ月を経て、漸く実現した総理退陣であったが、空き菅直人の我儘に呆れ果てながらも付き合って来た与野党なだけに、野田氏の「ノーサイド」発言には心中を察するものがある。

 嘗て菅元総理の口からも同じ「ノーサイド」が聞かれたが、火に油を注ぐ結果となり民主存亡の危機にまで発展し政治不信は留まる事を知らず、国民から突き放された民主党。

 62人目の野田新総理誕生で名誉挽回の機運を狙うが、果たして政治の神風はこの新総理を後押しするのだろうか。

 それにしても菅総理退陣のニュースより紳助引退に飛びつくマスコミ達の反応は、視聴率稼ぎをストレートに露呈した格好であったが、それだけ政治への関心度が低い事の裏付けとなってしまったのは些か憂慮すべき事ではある。

然しながら、かく言う筆者も退陣そっちのけで紳助引退に力を注いでしまい、マスコミ批判をする立場にない事は重々承知の上であるが、読者優先で記事を書いている事をご理解頂ければと思う。

 野田新体制を待ち受ける数々の課題をどう手際よく処理して行けるか、その手腕が試されるところであるが、やはり東日本大震災からの速やかな復興や、福島第一原発事故の収束に向けたエネルギー政策の見直しなどがその中心となるであろう。

 復興費用捻出の為には増税もやむを得ない状況で、それを国民や野党をどのように説き伏せて行けるか、失った求心力の挽回や、国難を乗り切るだけの指導力を問われるのは必然であるが、野田新総理がこれまでの日本の総理のように使い捨て総理と同じ道を歩まない事を願うばかりである。

PS:どじょう政治の泥臭さは兎も角、今最も深刻なのは土壌汚染。こちらの対応もしっかり念頭に置いて頂きたい。