八百長番付。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
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 八百長問題の影響を受け、通常の本場所開催が中止になり「技量審査場所」と言う苦し紛れな位置づけで行われた大相撲。

 NHKのテレビ中継が行われず、相撲ファンは動画サイト「ニコニコ動画」のライブ中継をインターネットで楽しむこととなった。

 ライブ中継サービスの「ニコニコ生放送」では、初日から14日間にわたり、序の口から幕内までの全取組を中継し、「五月技量審査場所」の視聴者数がおよそ160万人に上った。

 この数字を見る限り、相撲を愛して止まない日本人の特質が反映されたものである。よって、大相撲はファンのお陰で成り立っている事を証明しているものであるが、身内が身内を審査する体質は依然として変わらず、相撲協会の空回りで「相撲の証明」が明らかになった訳ではない。

 審査場所などと言う曖昧な場所ではなく、「震災復興場所」と銘打って無料公開ではなく、通常の場所と同じように堂々と行えばよかったのではないだろうか。

 興行収入の全てを義援金として扱う事により、八百長で受けたダメージを幾らかでも払拭出来るはずである。

 会場入口で携帯電話を係員に預ける力士たちの姿が、まるで何処かの大学入試を受ける予備校生に見えたのはわたしだけではないだろう。八百長メールもある意味カンニング的ではあるが。

 さて、通常開催を目指す七月の名古屋場所で番付表が公開されたが、20人以上の力士たちが引退や解雇に追い込まれた影響で人数が足りなくなりその結果、帳尻合わせのような番付編成となった。

 負け越しているにも関わらず、十両昇進という有り得ない状況が発生。これこそが八百長のようなものであるとわたしは考えるが、皆さんはどう思われるだろうか?

 昇進した垣添など顔は喜んでいるように見えるが、心中穏やかではないだろう。「ひょうたんから放駒」の決めた事なのだから、やっぱり甘い相撲界と言う結果である。