角界の問題児、朝青龍涙の引退表明。
場所中に起こった知人への暴行問題は、マスコミの報道が先走り二転三転。
実際にその暴行現場にいた訳ではないから、事の真相については横綱本人とマネージャー、知人の三人が知るのみ。
この暴行問題を耳にした時、脳裏を掠めたのは「命拾いしたのは朝青龍・・・」だとわたしは思った。
もし、知人が赤の他人で極道だったら、あの「力道山」と同じ運命を辿ったかも知れない。
酒は時に、人生を大きく狂わせる。
わたしの父もかつてそうであったように、酒によって人生を棒に振った。
命を落として引退より、生きて引退出来るだけ増しだろうとも思う。
朝青龍を敢えて肯定するならば、彼は相撲界の枠に収まり切らない、良くも悪くも型破りの横綱と言うことになるだろう。
心技体と品格を問う前に、古臭い体質を引き摺り続ける相撲界と、台頭する外国人力士の矛盾した国技が最早国際相撲へと変貌している事実を真摯に受け止めるべきである。
朝青龍一人の問題ではなく、結果的に真の相撲道を土俵の外にも伝えられなかった相撲関係者にも責任はある。
横綱は完璧でなければ務まらない。
朝青龍を横綱にした角界が生み出した怪物、それが朝青龍だったのである。
