今年、日本国内で処分された犬猫の数はおよそ31万頭に上る。
この数字は増えることはあっても、残念ながら中々減る事はない。
ペット、いわゆる小動物たちはわたしたち人間の身近な存在として、なくてはならない生き物になって来た。
ところが住居などの環境変化や、生活スタイルが日々移り変わる中で、動物たちだけが受難に遭っているように思えてならない。
自治体によっては、住民の協力を得て動物(野良)たちとの共存を模索し、そしてまたペットショップも一丸となって処分される動物たちの数を減らそうと努力を続けている。
店によっては安易にペットを売らず、客が責任を持って最後まで飼い続けることが出来るか、相手を見極めるそうである。
責任放棄しそうな客は断るという勇気のいる決断をするそうだ。
売ってしまえば後は知らんふりをする店も多いが、命を扱う商売はやはり死ぬまで責任を持つべきだろうと思う。
さて、我が家の寅猫(タラ)であるが、至って元気。
師走に入り今年も残すところ僅かとなったが、世間は相変わらず不況風が北風と相まって吹きぬける。
財布の中身も寒いが、身体や心まで冷たくては年も越せない人も多いのではないだろうか。
人を温めてくれるものには色々ある。
太陽の陽射しやストーブ、コタツや風呂もそうだが、やはり身体だけでなく心も温めてくれるものが一番だろう。
そんな時にペットの存在がとても暖かく感じるのは、血の通った者同士の温もりがあるからだ。
夏場は空腹の時だけ、甘えて来たタラが、さすがに寒さには勝てないらしく、わたしの寝床にやって来て、気が付くとしっかり足元で丸くなり、喉をゴロゴロと鳴らしているのである。
生きている者は温かい、当たり前なことなのだが、それが生きている証であり、何物にも代え難い命であると言う事を猫の温もりから感じ取れるのである。
自ら命を絶つ人が多すぎる日本、人間の温もりを忘れてしまった結果なのかも知れない。
自分が誰かを温める事が出来るのだと言う事に気が付いて欲しい。
