麻生太郎は漫才総理だった。
それを自ら認めたような「衆議院解散方針の表明」。
そして議事堂に「万歳」が響き渡った。
日本人は万歳の好きな人種であるが、やはりいまだに「戦争の影」を引きずっているのだろうかと、議員たちのはしゃぐ声と姿に背筋が寒くなった。
そして総選挙の結果に右往左往しながら、やはり当選者は「万歳三唱」をする。
喜びを身体で表現するにはこれしかないのだろうか?
時代錯誤も甚だしい「万歳」。
「大日本帝国、万歳」が脳裏を駆け抜ける。
選挙は政治家たちにとってみれば、戦争そのもの。
選挙カーから身を乗り出し、街宣車よろしく走り回る。
右翼団体じゃあるまいし、選挙の時だけ国民に頭を深々と下げて回る。
声は枯れ果て、睡眠不足の身体に鞭を打ちながら、それでも選挙のため、自分のため、権力のため必死の形相で相手構わず握手と笑顔を振りまいて過ぎる。
総選挙と言う名の下に、踊る政治家たち。
「どうせアホなら踊りゃにゃそんそん」と国民も一緒になって踊り狂う。
より良い国作りのため、明るい未来が輝く「日本」にするため、政治家たちの熱い戦いが火蓋を切ったかどうか、疑問だけが空しく残った。
