エビで鯛を釣る。(マルチ商法に気をつけろ) | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

エビ 人の言うことを信じる者と書いて「儲かる」。なんと皮肉な漢字だろう。
先ごろ、投資会社「ワールドオーシャンファーム」がエビ養殖事業に投資をすれば、1年で元本の2倍になるなどと話を持ち掛け、約4万人の出資者から600億円あまりを集めた会長の黒岩勇容疑者が、組織犯罪処罰法違反で逮捕された。
フィリピンに広大なエビ養殖場があり、現地に出資者を招待したり、派手なパーティーや有名芸能人などを出演させるなどして、巧みな方法で出資者を信用させていた。
しかし、養殖場にエビはおらず、居たのはなんと魚。
このようなマルチ商法まがいの事件が相次いでいる現代では、ネットを使った金儲け詐欺も増えている。
狙われる被害者は主に「小金持ち」と呼ばれる層で、資産家や大企業の社長などはターゲットにならない。元々多大な資産を持っている者は確実な方法で金を動かしているからだ。
中途半端に金を持っている人間が最も狙われるのは、もう少しお金を増やしたいという欲があり、その弱みに付け込んで甘い誘惑の手を、彼ら詐欺師は絶妙なタイミングで陥れる。
容疑者の言葉は必ずと言ってよいほど「騙すつもりはなかった」この一言。
養殖場にエビがいないのに資金集めをしたのだから当然、最初から騙していた訳だ。
騙すよりも騙される方が悪いという意見も多くある。自業自得などとキツイ言葉も聞こえるが、とにかく騙しとられた金は戻って来ない訳で、被害者は十分懲りている筈なのだが、こういう人ほど再度騙されてしまうのである。
銀行に預けても金利の低い現代では、銀行は財布代わりにしかならず、世の中に早々簡単に儲かる話など転がってはいない。
確実なものと言えるかは別として、株の方がまだましだろう。
経済の勉強にもなるだろうし、世の中の動向を見据える上でも役に立つ。
自分の金がかかっているとなれば、なお更勉強に励みも出てくるものだ。