巻き添え自殺お断り。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

巻き添え 最近の自殺は他人を巻き込むことが多くなった。自殺した本人はそのつもりではなくとも、その方法によっては予想外のことが起きる危険性がある。
硫化水素の自殺が相次ぎ、世間を騒がせてからまだ間もない時期に今度は農薬による自殺で有毒ガスが発生したという。
自殺を図った男性を治療中、男性の嘔吐物の中から塩素系ガスが発生。これを吸い込んだ医師や回りの人たち約54人が被害を訴えた。
男性が飲んだと思われる農薬「クロロピクリン」は劇物指定になっているが、農薬に対する知識など関わり合いのない人にとっては皆無ではないだろうか。
治療に当たった病院でも、嘔吐物から有毒ガスが発生することは救急マニュアルにも記してなかっただろうから全くの想定外だったと思われる。
前者の硫化水素にしても、情報化がもたらした副産物だと以前にも話をしてきたが、自殺行為の多様化が周りを巻き添えにするという、最悪なケースが増え始めて来た事に行政も懸念を顕わにしている。
しかし、対応は後手後手で「心の病」に対する偏見なども根強く残っている現代では、自殺を食い止めるワクチンはいまだ完成していない。
身近な人が自殺に走った時、聞こえてくるのは「相談してくれればよかったのに…」という諦めを含んだ過去形の言葉だ。
変化に気付いて上げなければ相談にも乗れないし、自殺を考えている人は家族や他人に相談など、とても出来るものではない。
心の変化はとても複雑で掴みにくい。本人でさえ自分の変化に気付かないこともある。知らずの内に死の扉をノックしてしまう。
この自殺問題は日本人にとって永遠の課題としてこれからも残って行くだろう。