ただいま宴会中、by山田洋行。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


よっぱらい
12月に入ると何かと忙しなくなるが、宴会のシーズンでもある。忘年会を控え、幹事は今から店探しや予約と言った別の仕事が待っている。上司たちは付き合いのある会社から接待を受け、一日に何件も宴会のはしごに酔っている暇もないだろう。
そんな師走が近い世間をよそに、接待疑惑でいまだにゆれている国会。政治家ともなれば、あらゆる所から接待の声が飛び交うだろう。疑惑の中心人物、守屋氏をはじめ、額賀福志郎財務相、入院中の久間元防衛相。この両氏は守屋氏の口から飛び出した新たな火種なのだが、接待については「まったく記憶にございません」と完全否定を続けている。
火の無い所に煙は立たずで、何かしら関与しているのは明白と思われるのだが、人間は身分の違いはあれど、自分にやましいことがあると、都合のよい嘘を付く。世の中に嘘を付いたことがないという人はまずいないだろう。
嘘ににも限度があり、中にはやむを得ず真実を隠さなければならない場合もある。自分が不治の病だと知って残された人生を真っ当するか、何も知らないままこの世を去るか、どちらが正しいのか判断の付け難い場合もある。
政治家の付く嘘は大抵が金や権力が絡んでおり、決定的な証拠が出ない限り嘘で固めまくる。「記憶にございません」が政治家の間で合言葉のように使われ出したのは、おそらくロッキード事件の時からだとわたしは記憶している。
確かに都合のよい言葉だが、政治家が使うと余計に疑惑が深まるばかりである。福田首相は我関せずといった態度で、わたしを巻き込まないで欲しいような発言とも取れる態度を示し、責任逃れに余念がない。
野党の追及も迫力がなく、民主党が本当に政権交代を目指しているのならば、もう少し逃れようのない設問を用意すべきではないかと思う。
宴会の席に盗聴器、或いは監視カメラがあれば確実な証拠になるのだが。フライデーのような雑誌に記事を投稿する一匹狼のカメラマンなどがいて、料亭に入る人物、出て来る人物を撮影していたら大スクープなのだが、どうも芸能界に走り過ぎているような気がしてならない。
しかし出版社に圧力をかけるのも政治家だったりするわけで、そのようなスクープがあったとしても、事前に削除されてしまうか、大金でその記事を本人が買うという場合も有り得る。
額賀氏は辞任を否定しているが、これも時間の問題のような気がしてならない。おそらく与党内からも密かに打診しているのだろうが、隠蔽体質が身に付いてしまった日本の政治や企業は真実が悪に見えて仕方ないだろう。