京都府田辺市で起こった16歳の少女が父親を斧で殺害するという痛ましい事件、そしてその事件を模写するかのように長野県辰野町でも同様の事件が起きた。後者は殺人未遂に終わったものの、このように残虐な事件が起きた背景にバイオレンス・アニメの存在が注目されることとなる。犯行に使われた兇器がオノだった事が多くの国民に大きなショックを与えたのは他でもないが、昔から指摘されているように、残酷なアニメ、ゲームなどが少年・少女たちに悪い影響を与えるとして問題指され続けてきた。
今回取り上げられているアニメは「ひぐらしのなく頃に」「School Days」など。「ひぐらし」の方はYOU TUBEで一度拝見したことがあり、確かに子どもが見るには忍びない場面が多数登場する。しかしながら、このアニメ中高生には大人気である。
アニメの内容はともかく、音楽性は非常に優れており、わたし自身ALI PROJECTのファンでもある。内容に似つかわしくない美しいメロディやボーカルは他の音楽とは一味違った楽しみ。
バイオレンス・アニメと言えば元祖は永井豪の「デビルマン」あたりだろうか。「ハレンチ学園」はまた違った意味でアダルト的な部分もあり敬遠されがちだったと思う。
TVやアニメ、映画など内容はともかく悪影響を及ぼすであろうと思われるものは巷に溢れており、コンビニへ行けばアダルト雑誌などが堂々と売られている。この二つの事件を返り見ても、殺害された親に同情が集まるところだが、15,6歳と言えば思春期真っ盛りで、心は常に揺れ動き、学校、勉強、塾、友人関係などで不安や悩みを少なからず抱いているだろう。人にとっては些細なことでも当人にして見れば大きな不安要素だったりする。
そして大人として最も身近な存在は紛れもなく、親なのである。子どもの前で夫婦喧嘩をし罵り合うなどといった行為がどれだけ子どもに悪影響を及ぼすか。殺害した少女は父親に対し男としての嫌な面を見せ付けられ、大人(男)は汚いものだと言う固定観念を持ってしまい、嫌悪感がやがて憎悪となり自分をコントロール出来ない状態にまで追い詰められての犯行だったのかも知れない。余りににも純粋ゆえの自己崩壊である。
中3の男子も見た目では分からない父親に対する憎しみを抱いていたに違いない。子どもと親の距離は近すぎても遠すぎてもうまくいかないもので、それが自己確立の卵と言える思春期においては、最も子育ての中では難しい。着かず離れずのほど良い距離を保った親子関係が築ければばこんなおぞましい事件は起きないだろうと思う。
