そっくりでショー22、必殺仕事人。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


藤田まこと

先日、七夕の夜15年振りに復活した「必殺仕事人2007」。なんと20%を超える高視聴率を叩き出した。最近の番組では珍しい。元々この仕事人シリーズは人気が高かった時代劇でもあり、土台が既に出来上がっているとは言え、高視聴率の背景に闇を抱える現代社会を見事に映し出している点である。表の顔はうだつの上がらないおまわりさん、そしてもうひとつの顔が裏家業で闇の仕事人。人を殺めるのが商売であるが、世の中にはどうしても消えてもらいたい人間がいるもので、自分の手を汚さず大金を払って専門家の殺しを依頼する。
この必殺仕事人は1979年~1981年にかけてテレビ朝日系列により放映されていた時代劇。藤田まこと扮する中村主人は実にはまり役で、笑いと渋さを兼ね備えた俳優として人気が高い。わたしが藤田まことと出会ったのは遙か昔の事。1962年、「てなもんや三度傘」である。TBS系で放送されていた人気TV番組のひとつで、視聴率も30%を超えていた。もちろん白黒だが、末期の頃はカラー放送されていたらしい。
番組の冒頭で必ず「あたり前田のクラッカー」とスポンサーの菓子を宣伝する。登場人物も個性豊かで、相棒の珍念は「白木みのる」子どものように身体が小さかったので、わたしは本当の子どもだったと思い込んでいた。ゲストも毎回変わり、南利明、財津一郎、堺駿司など多彩な顔ぶれだった。途中から、故美空ひばりの弟がメンバーに加わることもあった。
この番組が非常に印象深いことから、わたしの中の藤田まことはコメディアンだという位置づけが今でも残っているが、時代劇には欠かせない役者の代表であることは間違いない。