フィンセント・ファン・ゴッホ、ポスト印象派の画家として最も有名。1880年に画家を志し基本的な絵の勉強を始めた。自宅をアトリエとして作品を描き始め27歳から画家としての道を歩み始めた。耳を切り落とした後に描かれた自画像は誰もが知るところ。仲の良かったポールゴーギャンと共同生活を始めたが、その後二人の友情にひびが入り、ゴーギャンの放った言葉「耳の形がおかしい」これが原因で自ら左の耳朶を切り取ってしまった。おそらくこの時点で既にゴッホの精神状態は錯乱していたものと思われる。それ以後切り落した耳を友人に送り付けるなどの奇行が目立ち始め、精神病院に入院するに至った。1890年7月にパリ郊外で猟銃による自殺を図り、その2日後に死亡。芸術家、或いは小説家と呼ばれる人達に共通する点は「自殺」という行為だろう。小説家に多いのは躁と鬱を繰り返す「躁鬱病」北杜夫氏などはその代表と言ってよい。納得が出来る作品を創作する段階でバランスを崩し、精神の崩壊を招くまでに自分を追い詰めてしまうところなどは、今の混沌とした現代社会を反映しているように思えて仕方がない。