魂の一振り、飛距離が彼女の笑顔になる | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

クラブ宮里藍が男子ツアーに参戦するという。問題は飛距離だろう。男子のパワーについて行けるだろうかと不安になる。が、否そんなものは関係ない、彼女の一打には魂がこもっている。球は弾丸のように風に乗り、男どもの球など蹴散らし大空を舞うだろう。私が初めてゴルフクラブを見、手にしたのは4歳の時、もちろんゴルフなんてものが一般に普及する遙か昔のお話である。私の家は昔「合羽屋」とい骨董屋を営んでり、色んな物がどっさりあった。家宝は徳川家康が履いた「草履」だったが、アル中の父が酒代に換えてしまった。国宝級のお宝が腐るほどあったが、全部泡の如く消えた。部屋の片隅にあった傘立てに無造作に並んだクラブの数。その中で一際輝いていたのがパターだった。多分誰かがゴルフをやったんだと思うが、私の記憶にはない。錆びた栄光よりも藍ちゃんの伸び伸びとしたプレーの方がよほど輝いて見える。