身体の不自由な人に席を譲る障害者 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

手帳私は身体障害者である。平成元年2回目の心臓手術を受けるにあたりどうしても必要になった。手術費用は500万円もかかりとても払える金額ではない。そこで利用出来るのが「更生医療制度」国が手術代を負担してくれる有難い制度(今国会で問題になった)。それにはまず障害者の認定を受けなければならない。この時既に一年もたないと言われていた。心不全で歩くのもやっとと言う状態で高田馬場にある医療センターに向かった。当然ドクターストップが掛かっており仕事はしていなかった。センターは人が殆どおらずがらんとして静まり返っていた。その静寂の中を車椅子で検査室へと移動する。レントゲン、心電図、血圧等を計り結果を待って診察室え入る。壮年の先生が笑顔で出迎えた。心臓病に罹った経緯を話した。シャーカステンに映った心臓の白い影を見てドクターが言った「よく此処まで生きてきましたね」大きく肥大した心臓は私の肺を潰し始めていた。そして障害者の認定がおり、手術も無事に終わった。だが、私は障害者である事をひたすら隠し続けていた時代が長くあった。就職する際に非常に都合が悪い、心臓に障害がある事も隠した。そうせざるを得ない状況が背景にあった訳である。見た目には健康そうに見えるが内部障害の1級である。もちろん今はこの恩恵を受けている。電車やバスでお年寄りや不自由な人がいれば席を譲る障害者でもある。