金澤MOYUの小坂治美さんに、地酒にはα-EGという天然由来の保湿成分が含まれていると教わった。筆者は日本酒が苦手だったが、身体の中から潤うならと挑戦することにした。

 

利き酒師の高木真琴さんによると、今現在、石川県の酒蔵は34蔵だそうだ。初心者が石川の地酒を楽しむとしたらどの銘柄がよいかと尋ねたところ 「手取川」 を勧められた。

 

石川県で一番大きな川は手取川である。鶴来の西の方を、能美市との境に沿って日本海に向けて流れている。

 

獅子吼高原から日本海の方を見ると、鶴来を起点に左右へ広がる平野を一望できる。広さが760㎢もあり、石川県で最も大きい平野である。加賀平野とか金沢平野と呼ばれる。平野はどこでも川によって作られる。金沢平野も手取川によってつくられている。

 

清酒 「手取川」 をつくるのは吉田酒造店(白山市)である。頂きものをするときに 「手取川」 を乞うことが続き、ずいぶん楽しませてもらった。肌もすべすべになってきている。

 

川と(上品な水があり)、平野と(良い米がつくれ)、うまい酒があれば結構だ。