秋のクルーズクルーが始まります。 | 市民が見つける金沢再発見

秋のクルーズクルーが始まります。

【金沢21世紀美術館】
毎年参加させて戴いています金沢21世紀美術館のミュージアム・クルーズ・プロジェクトのクルーズクルーは、今年は春と秋の2回に分けて実施され、今月から秋のプロジェクトが実施され参加させて戴きます。


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(金沢21世紀美術館)

このプロジェクトは、金沢21世紀美術館が掲げる特色の一つとして「子どもたちとともに、成長する美術館」ということから、平成16年(2004)10月美術館がOPEN企画として翌11月から翌年(2005)の3月まで、金沢市内にある全ての小・中学校の児童・生徒を美術館に招待したプロジェクトが始まりで、継続の要望が強く、専門家がいう小学4年生が「子ども独特の感受性と社会性が身に付いたちょうどいい時期」だという事もあり、翌年(2006)から市内の小学校の4年生を招待することになり、以来、9年目になります。


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(タレルの部屋)


プロジェクロトは、午前中に参加する小学校は給食の時間までに学校へ戻るというスケジュールで、午後の参加校の場合は給食後に学校を出発して下校時刻までに学校へ戻るというもので、それぞれ1時間半の現代アートを鑑賞するプロジェクトです。私も最初から参加させて戴いております。



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(金沢21世紀美術館)


私の参加動機ですが、することが無くなって観光ボランティアのグループに加わり1年が過ぎ、やる気は満々ですが、何分新人で、力量不足から思っていたより出番も少なく、何か打開策をと考えていた矢先に募集があり応募しました。昔、行った外国の美術館には観光客でいっぱいなのに金沢の美術館には、観光客がいないのはと思っていたこともあり、もしかするとこの美術館でという思いから、娘より若い面接官に、そのようなことを言ったのが思い出されます。


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(ミュージアムクルーズの記念誌)


スタートは模索段階でもあり、それでも若い担当者の熱心さに、引っ張られ、月に9回もの研修会では、接遇や緊急時の対応策から、今はあまりやりませんが、現代アート全般や作品についての勉強もあり、付いていけないながらも、休まず、遅れず、だけをモットーに9年目まで居残りました。
(最近は、老人性ではないと思いますが、手帳に付け忘れて休んだり、遅れたり・・・多少有り)



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それから9年。今では、クルーズへの参加は、私の若さを保つ、重要な要因になっています。小学生から、忘れかかっていた感受性を呼び覚まされるのです。目の前にある作品だけを直視し「見て」「感じて」「考える」ことが理屈や屁理屈を吹っ飛ばしてくれます。そして、最近ではスタートの頃に無理やり詰め込んだ、作品の意図や作者の経歴や美術史的考察による作品観や鑑賞が不要になりました。


(アメリア・アレナスの提唱する対話型鑑賞:想像力を喚起しながら他者とのコミュニケーションを図ることに重点をおき、作者の経歴や美術史的考察によって価値づける作品観や鑑賞法ではなく、作品と鑑賞者のコミュニケーションを通じた関係によって意味が付加されるというアレナス独自の作品鑑賞法。)


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最近は、どうも子供達のためのミュージアム・クルーズではなく、私のためのクルーズになっています。相変わらずは、声が大き過ぎるらしく、周りの皆さんに迷惑を掛けているそうですが、いまだに自覚がなく、困ったものです。

またまだ書きたいことがいっぱい有りますが、また。


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(以来、現代アートの楽しさに嵌っています。今日から同好の皆さんと瀬戸内国際芸術祭に行っていま~す。)