本日5/25の新潟日報にて,えちごトキめき鉄道 鳥塚亮(とりつか あきら)社長が6/30までに退任されると報じられました.後任は前北陸信越運輸局長の平井隆志氏で調整されています(*).
新潟日報の記事は以下のURLで読むことができますが,この記事は新聞本紙および,新聞本紙と同等のサービスを提供する「レギュラープラン」限定の記事です.従いまして,当ブログでは記事タイトル以上に踏み込んだ紹介は致しません.
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/411072
えちごトキめき鉄道における鳥塚社長の功績は,幅広い世代に合わせた鉄道サービスの提案・実行と,国鉄型車両の活用にあります.例えば,JR時代は(475系・419系などに囲まれて)見向きされることが少なかった413系についても,あいの風とやま鉄道の車両も含めて注目度が高くなったのも,間違いなく,鳥塚社長が413系の購入を決断されたからであると思っています.
「雪月花」に関してもサービス内容をリニューアルして客単価を上げることに成功,さらに在任中,大糸線への乗り入れを4度,それどころか,只見線への乗り入れを2度行っており,県内各地にその注目を集めることができました.
「直江津D51レールパーク」「夜行列車」などの仕組みも注目されました.もちろん地域に根ざした取り組みも行っており,直江津駅に生徒の自習室を設置したり,「観光快速列車」に浴びせられた批判(春日山駅通過・車両のステップ)にも正しく対応されています.また,いすみ鉄道時代とは異なり,現在に至るまで大きく報道された事故はありません.
筆者としても写真撮影に応じていただけるなど大変お世話になりました.間違いなく,大きな影響を受けた方であると思います.鳥塚氏・えちごトキめき鉄道両者の今後に期待します.
筆者の今後としても,「トキ鉄サポーター」は継続しており,今後ともえちごトキめき鉄道を支援できればと考えています.そもそも,えちごトキめき鉄道の地域は,言うなれば最北端にして最東端の「JR西日本の最果て」であり,まだ気づいていない魅力があると信じています.
追記 5/26
鳥塚社長ご自身も,ブログでえちごトキめき鉄道の社長を退任されることを発表されました.
https://www.torizuka.club/2024/05/25/%e3%81%a8%e3%82%8a%e3%81%82%e3%81%88%e3%81%9a%e3%80%80%e3%81%94%e5%a0%b1%e5%91%8a/
社長が仰られている通り,社長ご自身が2019〜2020年当時のトキ鉄にとって必要な施策は全て実現・継続できており,それに,この施策の実現・継続においてトキ鉄の各社員の方は本当に頑張っていらっしゃると,一利用者としてもよく感じられます.トキ鉄としては,2025年に行われるET122-1001・1002号車の全般検査を,自社で実施する予定となっています.現在は騒音が気になる「雪月花」も,長く維持できれば「懐かしの平成時代のディーゼル車を使用」という新たな価値が生まれます.
鳥塚氏は上越市内からは退去されるものの,今後とも観光面を中心とした相談役としてトキ鉄の運営に関与されるとのことです.
追記 6/12
鳥塚社長は大井川鐵道の社長に就任されると報じられました.
(*);えちごトキめき鉄道の社長に,6/26に平井隆志氏が就任されました.これは報道通りですが,長らく誤ったお名前を表示しておりました.お詫びして訂正いたします.