新幹線などの新サービス | 金屋代かずおのお部屋

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新サービスが続々

(画像はJR西日本車のN700系K編成で,イメージです)

 

4/17に,JR東海は記者会見を行い,東海道新幹線のN700Sに,兼ねてから設置が検討されていた,グリーン車以上のサービスを持つ設備を設置すると発表しました.

 

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043528.pdf

 

  N700Sに個室

完全個室タイプの席を2席,2026年度中以降に順次導入するとあります.設備もかなり整っており,セキュリティ性の高いビジネス作業にも向いています.

 

と,設備に関して詳しくはJR東海のプレスリリースをご覧いただくとして,では具体的に車両内のどのような場所に設置されるのか,どのようにすれば利用できるのかを予想しておこうと思います.実際の利用条件は今後検討の上,公式発表されますので,その際には再度記事を書ければと思っています.

 

  設置場所予想

N700・N700S系はかつて「喫煙ルーム」を設置していましたが,7号車のそれは「ビジネスブース」に,そして,3/15をもって「喫煙ルーム」は廃止されました.車内ではおタバコはお吸いいただけません.

 

 

N700・N700S系は車内の定員確保のためにスペースに余裕があるとは言いがたく,今回の個室が設置される場所も,この10号車の喫煙ルームがあった場所ということは容易に想像できます.窓割が異なるため,2026年中より随時,ということは,2026年製造の車両から設置するという意味になるのではと思います.車両内での場所は変わるかもしれません.

なお,N700Sの2次車には,7号車にもこの席の計画を伺える窓があること,イメージ図では座席の回転が考慮されていないように見えることを追記しておきます.

 

  利用条件予想

100系の個室は一般販売されていましたが,現在の状況でこのような席を一般販売すると,ほぼ確実に1ヶ月前発券(10時打ち)の標的となり,「利用したくても利用できない」席になるのは間違いないですし,ただでさえ少ないJR全線きっぷ売り場(みどりの窓口)がさらに混雑する,そもそも1ヶ月前発券が出来ないということになります.また,「スマートEX」で利用できるとしてもサーバーのアクセス負荷などで少々ならぬ問題があります.東海道新幹線の利用者層を考えると,この席は「JR東海エクスプレスカード 法人会員」のみに販売するのが妥当ではないかと思います.特に,最上級の(E予約専用)・(コーポレート)では,入会基準に「年間のエクスプレス予約利用が500万円」とあり,これを満たすには,東京〜新大阪を365日,文字通り毎日片道利用する必要があります.個人では著名人の方であってもまず不可能であり,自ずと入会できる企業も限られてくるでしょう.このような企業であればビジネスの規模も大きく,このような席の需要も出てくると思います.そうなると「利用したいときに利用できる」状況にもなってくると思います.

※計算が間違っておりましたので修正しました.とはいえ,仕事など他の活動を考えると,コンスタントに「2日に1往復」することはできません.

 

書いてある通りの販売方法であるならば,国会議員は議員パスでは利用できず,個人的にはある意味では「四季島・瑞風・ななつ星」より利用しにくい席になります.例えばスポーツ観戦において,シーズンパスを購入した企業のみが購入できるラウンジ席がありますが,それに似たような立ち位置の存在になるような気がします.

 

 

性質上価格は非常に高く,倍率も非常に高くなりますが,JR東海ツアーズなどを通じて,個人でもこの席を利用できるチャンスがあると良いのではと思います.

 

楽しみではありますが,20〜30年後,東海道新幹線を走行するすべての車両がこの個室を整備した車両に置き換わらない限り,筆者が利用する機会はないのではと思います.

 

なお,内容の大半はあくまで予想ですのでご容赦ください.

本日は他にもニュースがあるので取り上げておきます.

 

 

  EX旅パック 行こっか!こだま

主要駅間のみの設定ですが,4/22 10:00より発売となる,「バリ得こだま」のEXサービス版です.新大阪〜広島の片道で8,200円と,現行の「バリ得こだま」より,特典も含めて実質400円引きになります.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240417_04_EXtabipack%20Kodama.pdf

 

 

  SLやまぐち号のサービスについて

新しく「記念撮影ボード」や,配布される手旗が登場します.また,売店のメニューが増え,上り列車ではシミュレーターゲームが復活します.また,車両にはWiFiも設置されました.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240417_00_press_SLyamaguchigou.pdf

 

「SL人吉」がなくなった今,筆者としては「SLやまぐち号」車内で弁当の販売が検討されていても良かったと思いますが,かないませんでした.弁当類は新山口駅内の改札内のセブンイレブンが,SL運転日の出発直前のみ営業していますのでそこで購入をしてください.

 

  103系の移動について

5/19の吹田工場見学ツアーで青い103系が展示されます.これから分かることは,5/12〜5/18の間で103系が網干→吹田を回送するということです.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/84a31f95ccc295d02fe383d37282a1c6.pdf

 

 

 

これが文字通り最後になるかもしれません.

 

 

  追記:6/7・6/8 只見線雪月花

本日4/17の鳥塚社長のブログにて,6/7と6/8に,上越妙高〜会津若松を片道ずつ,雪月花が運行されることになりました.これは2023年に続く企画です.旅行代金は8万円,受付は4/23 15:00〜となっています.

 

https://www.torizuka.club/2024/04/17/雪月花%E3%80%80今年も行きます!%E3%80%80只見線!/

 

即完売が必至であるほどの良企画であるとは思いますが,短期間に遠出を繰り返すことはできません.筆者としてはより優先度が高い「大糸線雪月花」の乗車に成功していることもあり,こちらは乗れなくても仕方がないと感じています.