「【模型車両】HOアメリカ型」の2両目は,「Union Pacific(UP)」で主に入れ替えで使用される,ALCO製RS-2型です.戦後の1940年代に製造されたロードスイッチャーです.
キャブ部分には「ROAD OF The Streamlines」「SERVES ALL THE WEST」と書かれています.当時,UPをはじめとした各社では流線型の機関車がこぞって開発されており,旅客列車の牽引に使用されていました.アメリカ西部をカバーするUPらしい二文といえます.
手すりも大変巧妙です.手すり・ハンドル・開放テコ・アメリカ型ならではのホイッスルのパーツは別パーツになっていますが,KATOの他のNゲージ・16番製品(日本型含む)にパーツを取り付けられた方であればそこまで難しくないと思います.「精密ピンセット」があれば尚更です.注意点としてはハシゴの向きと予備の少なさです.また,ナンバープレートについては,取り付け方は日本型Nゲージの機関車と同じです.
製品状態ではケーディー互換ではないカプラーが取り付けられており,カプラー交換は必須です.筆者はとりあえず日本型16番向けのKATOカプラー(品番7-601)を取り付けていますが,そのうちケーディーカプラーなどに交換しようと思います.
「HOアメリカ型」ではここまで機関車を2両紹介しましたが,この2両を選択したのは入手が容易であったためです.今後は貨車の紹介となりますが.貨車についてもデザイン・入手難易度を踏まえて選定しており,時代設定やロードネームは当面の間無視して収集するつもりです.そもそもこれまで紹介した2両も,おそらく実物が並んでいたことはないと思います.アメリカ型も新製品は出ているのですが,やはり高額であるため,日本型以上に「在庫がある商品しか買えない」という印象が強くなっています.