兵庫テロワール旅キャンペーンで「サロンカーなにわ」運行 など | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(今年も豪華列車が但馬に集結!;画像は今回運行される列車ではありません)

 

2023/5/23,兵庫デスティネーションキャンペーン(兵庫DC)「兵庫テロワール旅 ー私の感動、その先へ。ー」の本キャンペーンの詳細が発表されました.詳しくは以下のURLをご覧ください.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230523_00_press_hyogoterowalu.pdf

 

  2023年もサロンカーなにわ運行

兵庫DCでは兵庫県各地(文字通りで,例えば播磨・但馬・淡路中心ということはありません)の観光PRが盛んに行われますが,目玉の一つとしては,9/28(北行き)9/29(南行き)に「サロンカーなにわ」が姫路〜和田山〜浜坂で運行されると発表されています.

「サロンカーなにわ」は2023年6〜7月頃に通例であれば2011・2017年同様に車両検査を受ける必要があり,筆者としては意外に感じました.JR西日本では車両検査の間隔を延ばすための休車はほぼ行われていないと思われ,蒸気機関車も規定通り4年に一度検査が実施されます.「サロンカーなにわ」は老朽化が激しいですが,JR西日本の非電化区間を走行できる唯一の防弾ガラス付きの車両でもあります.しかし,JR西日本の在来線区間において防弾ガラス付きの車両を運用する必然性が年々なくなってきていることも,去るG7広島サミットを見ても明らかでした.各国の元首は広島空港に降り立ち,山陽自動車道を封鎖して専用の車列を作って,あるいはヘリコプターで移動しており,鉄道の出番は全くありませんでした.2011年の時点ではキハ189系に,2017年の時点ではキイネ87系の,2024年の時点ではキハ189系を改造する観光列車車両の一部車両に防弾ガラスを装備していれば何の問題もなかったと筆者は感じています.

さて,今回のサロンカーなにわは2022年同様,5両編成で,周辺の温泉宿での宿泊を組み合わせた1泊2日・一人当たり5〜10万円以上程度のツアーとして発売されるのではと予想します.2022年と違うのは日程が木曜・金曜であることで,乗車・撮影できる方々は限られ,少なくとも児童・生徒の参加はできません.2022年は駅周辺での駐車違反・列車の積み残しなどのトラブルがありました.くれぐれも,このようなことがないようにしたいものです.

 

  その他にも

イベント列車としては7/1〜7/2の「WEST EXPRESS 銀河」が姫路〜城崎温泉での運行,7/29日中の「瑞風」が挙げられます.「WE銀河」の姫路→城崎温泉はおそらくはJR京都線内の駅で折り返して福知山線へ入線します.一方「瑞風」は募集が終了となっています.

期間中は姫新線・加古川線の列車にヘッドマークが取り付けられます.

さらに,山陽電車・神戸市交通局・神戸電鉄・JR西日本網干総合車両所明石支所の公開が含まれるツアーも販売されます.本キャンペーンらしく充実した内容になってきました.

なお,このプレスリリースで,少なくとも9/17までは和田岬線で活躍した103系が明石にとどまることも判明しています.

 

  カニ24 12展示終了

京都鉄道博物館に所蔵されている「カニ24 12」について,「現行の展示方法で必要になる構内の入換作業等が難しくなってきたため」という理由で展示終了となります.現存しているカニ24はこれで,小坂鉄道レールパークの511番のみとなります.「カニ24 12」は京都鉄道博物館では引き込み線内での所蔵となっており,頻繁に外部の車両の展示のために入れ替えられており,屋外に出ることも多く老朽化も宜なるかなと思います.しかし,京都鉄道博物館に所蔵されている車両は貴重な文化財ですので,何の配慮もなく安易に解体されないことを祈るばかりです.有力な移転場所としては過去の走行線区にある「直江津レールパーク」が思いつきますが,最近オヤ31やDE15を収蔵したこの施設にとっては追加で扇形機関庫,それも耐寒耐雪の頑丈なものを建設する必要があると思われ容易ではないです.このエリアには将来的に「クハ455-701」や「ET122(車両は任意)」を収蔵する必要があると思います.敦賀や富山周辺で保存するのも容易ではないでしょう.

館内での展示は6/27までで,一部日程では車内公開付きのチケットが発売されます.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230523_00_press_kyoutotetuhaku.pdf

 

※「直江津レールパーク」と表記していますが,これはD51がリース品であることを踏まえて表記しています.

 

 

この記事は現在でもよくご覧いただいていますが,内容的にも事実上,上述記事の続編となりました.沿線が安全に盛り上がることを願い,この記事を締めます.

 

※この記事に限りませんが,間違いなどがある場合があります.その場合はご容赦ください.判明した場合は可能な限り修正します.