【報道】米坂線に廃止論議 など | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.
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(東日本のローカル線で活躍してきたキハ110系;米坂線ではありません)

 

本日4月25日は福知山線脱線事故から18年となります.改めまして,犠牲になられた皆様,現在でも身体や精神に深い傷を負われた方におかれましては,ご冥福,お見舞いを申し上げます.この事故以降,鉄道の安全対策への要求は事故以前とは比較にならないものとなっており,そのためには莫大な費用もかかります.近年は鉄道の利用が全世界的に激減していましたが,民間企業が鉄道を運営するにあたり,地域の公共交通が鉄道である必然性がない地域の公共交通からは,鉄道から撤退することを真剣に考えることを検討されるのもやぶさかではないということで,本日はその話となります.

 

  米坂線の復旧と存廃

米坂線は2022年8月の豪雨で今泉〜坂町が運休になっているところ,新潟県・山形県のテレビ局では,本日JR東日本から「被災箇所は合計112箇所,復旧費用は86億円,工期は5年程度」であるとの試算を通達し,共同通信の報道によると,存廃の論議を地元自治体に呼びかけると発表しました.米坂線の利用は少なく,費用対効果で考えると鉄道での復旧は考えにくい路線です.JR東日本では「廃線ありきでは無い」とのコメントが出ていますが情勢は厳しいと筆者は考えています.

なお,米坂〜今泉は運行していますが,仮に坂町方と接続しなくなった場合はJR線では狭軌で孤立しており,残存区間を山形鉄道に編入するのが自然に思えます.

 

  日田彦山線BRT

九州朝日放送などの報道によると,8/28(月)の開業で調整しているとのことです.ちょうど学校の夏休みが明ける時期です.

「鉄路で繋がっていることによるネットワーク維持」が重要という見方ができますが,この区間に関してはSUGOCAの特例計算が維持されれば鉄道を維持することはないとも思えます.

 

4/26追記:正式発表されました.

http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/04/26/230426_brt_kaigyoyotei_1.pdf

 

 

  「みんなの九州きっぷ」再登場

一度線路を敷き,列車を設定したのであれば費用回収の方法はいくらでもあります.そのような理由で設定されているわけではないと思いますが,本日「みんなの九州きっぷ」の再販が公式に発表されています.利用期間は5/13〜7/17の土日(60歳以上用は平日も可)連続2日間で,7日前までの購入が必要です.ちょうどJR九州の株主優待の制度が変更になるため,それとの比較・代替になると思います.

 

http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/04/25/230425_minnanokyushu.pdf

 

使用例を挙げておきます.

 

少しでも安全は当然として,利用者に優しい持続的な鉄道経営が実現することを願い,本日の記事を締めます.